花屋さん

花屋さんの前に売られているオリーブの苗木が、

気になる。

細くてひょろひょろだけれど、

大きくなったら楽しいだろうなぁと思う。

 

つい先日も、

ブルーベリーの木やローズマリーを買ってしまった。

 

十分な場所も、

十分な世話もできないので、

これ以上はダメだ、とはわかっているけれど、

毎日、通り過ぎながら、

毎日、気になる。

貞観政要

唐の歴史家呉兢(ごきょう)編纂の

貞観政要(じょうがんせいよう)』は、

太宗李世民(598-649)と臣下たちの問答で、

全10巻40篇で、問答数は約280条。

 

私が読むのは、その内のごく一部、47条の抄訳。

 

太宗李世民は、

王羲之の書を愛して蒐集した人、という程度の知識しかない。

 

読み進めると、

上司への諌諍(かんそう)を促し、

部下からの諌諍を受け入れる、ことについての記述が多い。

 

その職務にありがながら、

言うべきことを言わず、事が起こってから自己弁護と保身に終始することや、

部下の忠告を受け入れずにただ感情に任せ罰することが、

繰り返し批判されている。 

 

変遷

角川ソフィア文庫の『近松門左衛門』をやっと読み終えた。

作中、何かのために死ぬ人が多いが、それは社会問題になって、禁じられたりして、現在がある。

 

唐突で荒唐無稽な印象も多々受けたが、当て込みを知ったり、私の「常識」から外れてたりして、展開や描写が意外で、新鮮な驚きもあった。

 

日本文学史として、『竹取物語』と近松と鷗外の『舞姫』を論じたら、

手記として書かれた『舞姫』とナボコフの『ロリータ』を並べたら、

何か面白い発見があるのだろうか、

とも思ってみた。

かぐや姫と舞姫

平安時代前期、10世紀半ばまでには成立したとされる『竹取物語』のかぐや姫は、

多くの男や帝の求婚を断って、心残りを残しながらも、天の羽衣を着せられ、地上の物思いを失くして月へ帰って行く。

 

明治23年、1890年発表の『舞姫』の舞姫エリスは、

内心不安を募らせる中、豊太郎の帰国と相沢への口約束を知って正気を失い、

豊太郎は人知らぬ恨みを抱えながら帰国の途につく。

 

去って行くかぐや姫と豊太郎。

豊太郎は、

狂女となったエリスに謝ることもできない。やり直すこともできない。

 

残された帝とエリス。

かぐや姫に二度と会えないとなった今、

帝は、永遠に生きても意味がないと、不死の薬を焼いてしまう。

 

舞姫かぐや姫は随分違う話のようだが、物語の構造は案外似ているような気もした。

少しパーツを変えることで、様々な物語が生み出されていくものだ。

近松門左衛門

角川ソフィア文庫の『近松門左衛門』に収められているのは、

次の作品の名場面らしい。

 

「出世景清」

曽根崎心中

用明天皇職人鑑(かがみ)」

「けいせい反魂香(はんごんこう)」

「国姓爺合戦(こくせんやかっせん)」

 

読み始めて、最初の「出世景清」の途中で止まっている。

この週は、読み進められないままで、週末も読めなかった。

その反省の勢いで、

うっかり、「何もできなかった」「何もできない」と落胆してしまう。

 

でも、前髪も切ったし、掃除もしたし、洗濯もした。

カレーも作ったし、ブログも書いた。

サラダも食べし、トマトも丸ごと食べた。美味しかった。

ドラマも見たし、GyaoBBCのWild China04も見た。

新疆ウイグル自治区カシュガルトルファンの位置も地図で再確認した。

とてつもない自然に畏敬の念を感じる。そこまで行ってみたい。

でも行けないので気落ちする。

 

けれど、4・5日前から続いて、

昨日も感じていた、

喉や喉の奥の気管支にまで及ぶような、

ひきつるような痛みがなくなったことに、

ついさっき気がついた。

 

なんで、やりたいことをいつもやらないんだろう。

なぜ、いつもやりたくないことをやっているのだろう。

 

そんなことを思っていたけれど、

相変わらず、

私の体はゆっくり休みたい、

だらだら、ごろごろしたいのかもしれない。

 

考えすぎないように、しよう。

今までの思い込みや思いぐぜから、自由になろう。

 

浄瑠璃は、高校生の時、淡路島の劇場で、

舞台裏なども含め見学した、ような記憶がぼんやりとだけある。

昨年は、国立文楽劇場での初めての観劇を考えたが、

一日に何部もあって長そうなので、行くのをやめたことがある。

今年は、頑張って、近松を少し読んで、

浄瑠璃を見に行ってみたい。

ウリヤーナ・ロパートキナの引退

Ульяна Лопаткина сообщила о завершении танцевальной карьеры

ウリヤーナ・ロパートキナはダンスのキャリアを終えると発表した。

マリンスキー劇場は、劇場のプリマ・バレリーナであるウリヤーナ・ロパートキナのファンに向け、彼女が引退すると発表したことを公式に告げた。

 

マリンスキー劇場のバレエダンサーリスト:СОЛИСТЫ БАЛЕТА

ウリヤーナ・ロパートキナは、現在の表示だと、リストの1列目左から3人目。

https://www.mariinsky.ru/company/ballet/principals/baleriny/lopatkina

1991年からマリンスキー劇場に参加、1995年からプリンシパル

1973年、クリミア半島のケルチ生まれ。

 

次の動画は、引退を発表したウリヤーナ・ロパートキナの「瀕死の白鳥」。

www.youtube.com

次の動画は、今年の3月にマリンスキー劇場を訪れた際に観たバレエ「ラ・シルフィード」に出ていたダンサー、イーゴリ・コルプの「サイレンス」。

www.youtube.com

 

不在を表す椅子を小道具として使った舞台やダンスは、

ずいぶん前から、日本でも見かけることがある。

 

動きに憧れて、両腕を上にあげてみる。

背中の筋肉が動くのがわかる。

新鮮で楽しい。