喜びの戦慄

喜びの戦慄。 そんなものを感じられたらいいな、 とナボコフの文学講義を読みながら思う。 「ささいなものを不思議に思う」気持ちを忘れず、常識を超えて行く力がほしいと思う。 私はまだ「生きる術を学びとりたいというような青二才」(『ヨーロッパ文学講…

ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件

1885年、スティーブンソン(1850-1894)が書いたこの作品では、薬を飲んで、人間ジキルから人間ハイドに変わる。 1942年発表された中島敦(1909-1942)『山月記』は、その性格ゆえ?に、人間李徴から人食い虎に変わる。 変化のきっかけ・動機も、苦悩も変化…

フロベール

1846年〜1854年まで付き合いのあったルイーズ・コレに、フロベールが送った「ボヴァリー夫人」創作に関する手紙が興味深い。 ナボコフ『ヨーロッパ文学講義』(TBSブリタニカ)の中には、 「同じ会話のなかに、五、六人の人間(会話している人物)、ほかの何…

マースレニツァ

マースレニツァは、東スラブ圏の伝統的なお祝い。 カーニバルで、クレープのようなブリヌィを食べたりもする。 冬にお別れをいい、春を迎える。 2018年は、2月12日〜18日。 始まりの12日は、4月8日の復活大祭(パスハ)の56日前にあたり、 18日の後は、復活…

背筋

「本を背筋で読まないなら、まったくの徒労だ」と、ナボコフは『ヨーロッパ文学講義』のディケンズの章の出だしで言う。 「本を読むとき精神を使うのは言うまでもないが、芸術の喜びが生まれる場所は、肩甲骨のあいだにある」とも。 肩甲骨はバイオリンを弾…

白楽天

政治家として人民を「兼(広く)く済(すく)う」ことを意識した詩、 プライベートの充実「独(ひと)り善(よ)し」を大切にした詩、 その両方を詠んだのが白楽天(白居易)という人らしい。 下定雅弘氏の 詩の形式と内容についてのコラム(p120-122)ほか…

老子・荘子

足ることを知り、 万物を区別せず、 善悪の外に遊ぶ。 今から2000年以上も前にいた諸子百家の思想を読んでいると、 もう考える必要はなく、ただ実践するのみという気がしてくる。 結論はすでにあるのだから、 悩んだり、苦しんだりすることが、ばかばかしく…

たかたかゆび

「たかたかゆび」は「なかゆび」のこと。 「なかゆび」と言うより、 「たかたかゆび」と言う方が楽しい。

聖なる怠け者の冒険

『恋文の技術』を勧めてくれた知人から、再び、森見登美彦の作品を借りた。 新聞連載の後、単行本が出て、文庫が出た。その文庫を貸していただいた。 イラストはフジモトマサルさん。 登場人物の「ぽんぽこ仮面」を、うっかりすると「ぽこぽこ仮面」と読みそ…

論語

残されているものによって、 2500年程前にも遡って、その考えを読み、知ることができるのは不思議だと思う。 第二部を読み始めて印象的だったのは、加地伸行さんの解説(p142) 「この祖先供養は本来儒教的なものであり、インド仏教にはありません。」 「つ…

ヨーロッパ文学講義

ナボコフの『ヨーロッパ文学講義』の日本語訳(TBSブリタニカ)を読み始めた。 ナボコフが残したメモやノートをまとめた編者のフレッドソン・バワーズFredson Bowersの仕事にも感心させられた。 編者の前置きに続いてあるジョン・アップダイクJohn Updikeの…

ロシア文学講義

ナボコフの『ロシア文学講義』の日本語訳(TBSブリタニカ)を、 やっと読み終えた。 のんびり読んでいた。 ナボコフの知識や理解、想像力には胸がいっぱいになるし、 翻訳した小笠原豊樹さんにも感心させられた。 小笠原さんは、詩人でもあるらしい。 books.…

チェルヌイシェフスキー

ナボコフの『賜物』第4章:チェルヌイシェフスキーの自伝を読み終えて、 第5章に入った。 ニコライ・チェルヌイシェフスキー - Wikipedia 2017年の3月にサンクトペテルブルクを訪れた時は、 ナボコフの生家やコンサートや観劇、ネフスキー大通りや運…

安全

雨が降ると、 雨のあたらない場所で休んでいられるありがたさを思い知る。 毎日温かいお湯をはってお風呂に入れるありがたさを思い出す。

見上げると雨

見上げると雨。 雨が降り出した。 降ってくる雨は、少し上のある地点から見え始める。 その前は見えない。 最近、言い訳ばかりしていた。 それで、気も散って、 頭も疲れて、よくなかった。 仕方のないことは思いついても捨てて、 すべきことに集中したい。 …

ナボコフ

再びナボコフを読み始めた。 まずは日本語で『賜物』を読むことにする。英語からの翻訳らしい。 全て読めているわけではないが、この作品は気に入っている。 ロシア語版も英語版も手元にあるので、読んでみたい。

果物

バナナやキウィ、林檎や苺が家にある。 ジュースにしないで、そのまま食べるのが好きだ。 食べきれなかった柿やトマトは、冷凍庫にある。 カレーに使う。 甘いカレーや酸味のあるカレーになる。 丸ごとそのまま、 切らないで食べるのが、 一番美味しい。

原子力発電所の建設

ロスアトムは、エジプトに210億ドルにものぼる原子力発電所を建設予定 エジブトのEl Dabaaの全部で4ユニットの原子力発電所の建設が、2028-2029年までには終えるよう計画され、総額費用は210億ドルにも達すると、ロスアトムの最高経営責任者であるアレクセ…

笠地蔵

12月になった。 ふと笠地蔵のお話を思い出した。 お地蔵さんが雪の中を移動する様子は想像すると楽しい。

森鷗外

新潮文庫で、森鷗外の「杯」「普請中」「カズイスチカ」を読んで、今は「妄想」の途中で小休止。 「百物語」「興津弥五右衛門の遺書」「護持院原の敵討」「山椒大夫」「二人の友」「最後の一句」「高瀬舟」「高瀬舟縁起」も収録されている。 作品名の「カズ…

風邪

寝込みたいのに、カフェで読書した。 持参したレポートの再提出や明日の仕事の準備は、 気が進まなくて、 やらずにいた。 最近ご飯も美味しくない。 自分を労わることを忘れると憂鬱になる。 ちゃんと美味しいご飯を作って、 身の回りも整えて、 ゆっくり、 …

森鷗外

新潮文庫で、森鷗外の「舞姫」「うたかたの記」「鶏」を読み過ごし、 現在は「かのように」を読んでいる。 他に「阿部一族」「堺事件」「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」「附寒山拾得縁起」も収録されている。 1884-1888(明治17-21、鷗外22-26歳)…

どこかへ

どこかへ行く。 何かがある。 そしていつもいつも、 深呼吸。 思いは残さないで、 身軽にして、 深呼吸。 誰のためでもない呼吸。 自分のために生きたい。

『雁(がん)』

森鷗外の『雁』を読んでいる。 1911-1913年に文芸雑誌「スバル」に連載されたものらしく、1890年発表の『舞姫』より読みやすい。 地名がたくさん出てくるので、小説に従って、無縁坂とか不忍池とか散歩した人も多いだろうと思う。

芥川龍之介

新潮文庫で、芥川龍之介の「羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」「邪宗門」「好色」「俊寛」を、注解も見ながら、読んでいる。 今は「邪宗門」の途中。 「羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」はどれも、話の最後や真ん中過ぎあたりで、感じ…

上を向いて歩く

たとえではなく、実際、 上を向いて歩くと気持ちいい。 首が伸びて、 背中が伸びて、 腰が自由になる感じで、 息もしやすい。 空は、 メタリックな青と潤いを帯びた雲。 帰りは、 月。

石原千秋の漱石入門

知人が貸してくれた文庫、『『こころ』で読みなおす漱石文学 大人になれなかった先生』を読んだ。 眼差しが怖い先生、物語を語る青年の物語、先生の妻が知っていたこと、明治民法と家督・趣味・真実の相続や漱石が想定した読者などについて言及があった。 現…

井伏鱒二

新潮文庫で、「山椒魚」「朽助のいる谷間」「岬の風景」「へんろう宿」「掛持ち」「シグレ島叙景」「言葉について」「寒山拾得」「夜ふけと梅の花」「女人来訪」「屋根の上のサワン」「大空の鷲」を読んだ。 「山椒魚」は、生き生きした自然の描写が好き。 …

堤中納言物語

収録は短編10話: 「花桜折る中将」「このついで」「虫めづる姫君」「ほどほどの懸想」 「逢坂越えぬ権中納言」「貝合せ」「思はぬ方に泊まりする少将」 「花々のをんな子」「はい墨」「よしなしごと」 と断章。 虫好きの女の子の話と 綺麗な貝の競い合いの…

自己評価

先生の評価の付け方、学校の成績のあり方が云々されるけれど、 実際では、 学ぶ人自身、生きていく人自身が、 どれだけ成長したのか、 理解したのか、 できるようになったのか、を 自分で実感し、喜びとして感じられることの方が大事だと思う。