和歌

和歌

伊藤博『萬葉集釋注十』(2005第1刷、2012第2刷)の、『万葉集』巻第二十にあたる部分、歌番号4293〜4516、224首もやっと読み終えることができた。 7月の中旬ごろから読み始めているので、『萬葉集釋注』10冊、『万葉集』4516首を読むのに4か月ぐらいかか…

西行

伊勢や熊野、天皇や神道絡みの話になると難しかった。 西行には、和歌ではあまり読まれない「虹」を読んだ歌もあるようだ。 そう言えば、「星」も日本古典ではあまり見かけないが、どうだろう。 院政と男色についても少し触れられていた。

百人一首

「目には見えない」思いを、「具体的な映像として、我々に示」(80)すのが歌、といった解説が、繰り返し何度か出てくる。 100首を続けて読むのは、思っていたより大変だった。やっと93首目。 100首選んだ定家やそれを書写した人、親しんできた人たちすべてに…

和泉式部日記16

和泉式部の歌に、敦道親王返歌5首。 初句が同じでも違うから、いろいろな人が読むのを聞くのは楽しい。 けれど、会えずに歌のやりとりばかりでも、辛かろうと思う。 秋のうちは朽ちはてぬべし ことわりの時雨にたれか袖はからまし ー 秋のうちは朽ちけるも…

和泉式部日記11

敦道親王が、和泉式部宅を訪れ、彼女がいるところまで、前栽のなかを歩きながら口ずさむ歌、 わが思う人は草葉の露なれやかくれば袖のまづそばつらむ 露の意味が、はかなさや絶望のようなものから少し離れていて、惹かれた。 露が掛かると袖が濡れることと、…

『土佐日記』2/11、山崎の橋・相応寺のほとりでのある人の歌 さざれなみ よするあやをば あをやぎの かげのいとして おるかとぞみる 技巧的なことは何であれ、そんなに好きではないのだけれど、 川に映った柳と川に立つさざ波を、経糸(たていと)と緯糸(ぬ…