角川

貞観政要

唐の歴史家呉兢(ごきょう)編纂の 『貞観政要(じょうがんせいよう)』は、 太宗李世民(598-649)と臣下たちの問答で、 全10巻40篇で、問答数は約280条。 私が読むのは、その内のごく一部、47条の抄訳。 太宗李世民は、 王羲之の書を愛して蒐集した人、と…

変遷

角川ソフィア文庫の『近松門左衛門』をやっと読み終えた。 作中、何かのために死ぬ人が多いが、それは社会問題になって、禁じられたりして、現在がある。 唐突で荒唐無稽な印象も多々受けたが、当て込みを知ったり、私の「常識」から外れてたりして、展開や…

近松門左衛門

角川ソフィア文庫の『近松門左衛門』に収められているのは、 次の作品の名場面らしい。 「出世景清」 「曽根崎心中」 「用明天皇職人鑑(かがみ)」 「けいせい反魂香(はんごんこう)」 「国姓爺合戦(こくせんやかっせん)」 読み始めて、最初の「出世景清…

元禄2(1689)07.12:市振

『おくのほそ道』の「今日は親知らず・子知らず・犬戻り・駒返しなどといふ北国一の難所を越えて」で始まる文章の一句。 一つ家に遊女も寝たり萩と月 澄んだ月明かりのようで好きだ。 03.27の深川出発から、3か月と15日程。 昔、電車で親知らず・子知らずを…

おくのほそ道

3月27日(陽暦5月17日)深川を出発して、 今さっき5月5日に仙台に入ったところを読んだ。 平泉もまだ。 大垣に着くのは、9月6日(陽暦10月18日)頃のようなので、 まだまだ先は長い。 芭蕉の歩いた道を、その後そのまま辿って歩いた人っている…

百人一首

「目には見えない」思いを、「具体的な映像として、我々に示」(80)すのが歌、といった解説が、繰り返し何度か出てくる。 100首を続けて読むのは、思っていたより大変だった。やっと93首目。 100首選んだ定家やそれを書写した人、親しんできた人たちすべてに…

とりかへばや物語

今、巻三を読み始めたところ。 男として生きる女君と、女として生きる男君。 女君は妊娠。 相手の男が用意した網代車に乗って、身を隠すことになった。 檳榔毛(びろうげ)の車と網代車(あじろぐるま)の挿絵があって、わかりやすかった。 「足摺り」の挿絵…

うつほ物語

琴の名手が登場する。舞も見てみたい。 清原俊蔭が持ち帰った様々な琴の音も聞いてみたいし、彼の娘や孫にあたる仲忠のうつほ(ほら穴)での練習三昧の暮らしにも憧れる。 風や雨の音、鳥の囀りや移動、蝶の舞う姿に惹かれる。 渡り鳥のように休まずみんなで…

紫式部日記

『紫式部日記』の一部いくつかを読んだ。 中高校生の頃、文学史で、いろいろな作品や作者名を覚えたが、覚えただけで読んでいないのが、虚しかった。 読むと、こんな内容だったか、とわかることもある。 『紫式部日記』も読めてよかった。 次は、『うつほ物…

和泉式部日記16

和泉式部の歌に、敦道親王返歌5首。 初句が同じでも違うから、いろいろな人が読むのを聞くのは楽しい。 けれど、会えずに歌のやりとりばかりでも、辛かろうと思う。 秋のうちは朽ちはてぬべし ことわりの時雨にたれか袖はからまし ー 秋のうちは朽ちけるも…

和泉式部日記11

敦道親王が、和泉式部宅を訪れ、彼女がいるところまで、前栽のなかを歩きながら口ずさむ歌、 わが思う人は草葉の露なれやかくれば袖のまづそばつらむ 露の意味が、はかなさや絶望のようなものから少し離れていて、惹かれた。 露が掛かると袖が濡れることと、…

蜻蛉日記144

春雨煙る旧暦二月の朝、 夫・兼家が妻・道綱母の家から出ていく時の描写。 出衣(いだしぎぬ)にしたり、 朝ごはんはいつも食べないからいらないよ、 と言ったりするのが、 今とあまり変わらないような気がする。 更級日記、土佐日記、蜻蛉日記などを読むと…

蜻蛉日記

『蜻蛉日記』の上巻の一部を読んだ。 初め、読んでいて辛い内容が続いた。 しかし、途中、 特別で、愛おしい時間もあった。 1000年以上も前の日記である。 今とは異なったり似ていたりする貴族の生活ぶりに触れる。 双六も庭の草花も楽しそう。 彼らの振る舞…

漢詩の唱和

『唐詩選』を読みながら、 漢詩の唱和に少し興味を持った。 けれど、相変わらず、 中国語もできないし、平仄もわからないので、 どうお互いの歌に合わせているのか、 がさっぱりわからない。 和韻を用いて唱和する漢詩というのもあるらしい。 KJ00004509852.…

清々しさ

『唐詩選』を読みながら、 清々しさのある詩に魅力を感じる。 清涼感や透明感、 木や風や水、 光やこもれびやきらめき、 ざわめきや囀りやせせらぎ。 一瞬別の世界に、 いる気がする。 そういう気分を、 ずっとなくさないでいたい。 但し、 そういった「幽玄…

唐詩選

清朝(1616-1912)中期に生まれた『唐詩三百首』から、 深澤一幸さんの解説や口語訳とともに、 51首を読む予定。 唐王朝は、618-907。 日本の飛鳥・奈良から平安中期ごろにあたる。 中国語の音もわからない私には、 近体詩のルールも難しい。 平声(ひょうしょ…

楚辞

『詩経』の次は、『楚辞』。 『楚辞』として伝わる後漢・王逸の『楚辞章句』は、 前漢末の劉向が編集した『楚辞』16巻に、 王逸自身の作品「九思」を加えて17巻としたもの。 『楚辞』17巻の中で、 最も古い歌謡は「離騒」「九歌」「天問」。 その中でも、 短…

詩経:王朝の始祖

大雅(たいが)・生民之什(せいみんのじゅう)・生民 后稷(こうしょく)は、周王朝の始祖で、母は姜嫄(きょうげん)。 周は、中国の最も古い王朝(夏・殷・周)の一つ。 姜嫄は、天帝(巨人)の足跡を踏んで、子を宿し、 不吉だったので、生まれた后稷を…

詩経

『詩経』のいくつかを読み始めた。 なぜかドキドキしている。 繰り返しや呪術的な意味、解釈の変遷などに触れることが楽しい。 桃もただ美味しいだけじゃない。邪気を払う神木。 静→靖、愛→曖など、仮借を踏まえた理解も興味深い。 解説は牧角悦子さん。 現…

遊び

道長の大堰川での舟遊び。 作文の船、管弦の船、和歌の船。 をぐらやま あらしのかぜの さむければ もみぢのにしき きぬひとぞなき 公任(966-1041)はどの舟にも乗れる人だったらしい。 羨ましい。 勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ…

大鏡

『史記』の一部を読み終え、『大鏡』を読んでいる。 『大鏡』は、平安時代(794-1185/1192)後期に成立した、紀伝体の歴史物語。 55代天皇・文徳(もんとく)天皇(827-858)即位(850)から、 68代天皇・後一条天皇(1008-1036)の万寿2年(1025)までのお話らしい。…

史記

紀元前1世紀頃に成立した歴史書。 『史記』を編纂した司馬遷は前漢の武帝の頃の人。 今回読むのは、 たくさんある記事の中から、 70篇ある列伝の6番目、通番66の「伍子胥(ごししょ)列伝」と、 列伝17番目、通番77の「魏公子列伝」、 12篇ある本紀の6〜…

三十六計

17世紀半ば、明末清初頃に編纂された兵法書。背景に『周易』の理論ある、とのこと。 手にした角川のビギナーズ・クラシックスが『孫子』とあわせて一冊だったので続けて読んだ。一回読んだぐらいでは、頭に残らず、実践で使えるようにはならないが、清濁ある…

孫子

『孫子』は、紀元前5世紀頃に成立した兵法書。その6虚実篇に、「無形」「無声」の語がある。 勝利には、相手に姿を見せず、柔軟に変化し、かつ迅速的確に判断し行動することが、不可欠。 改めて、自分を人にわかってもらおうとして、自分を曝したり、自分…

源氏物語1-54

『源氏物語』の概略を読み終えて、次は『孫子』等を読み始めようと思う。 長年放置して気を重くしていた『源氏物語』を、概略ではあったとしても、1日で読み終えることができて、ほっとした。 少し休憩。

源氏物語42

各巻のあらすじと抜粋を読み継いで、 やっと巻42に辿りついた。 途中少し危なかったが、なんとか登場人物のつながりも見失わないで読み進むことができた。 源氏香の図を見たのは初めてで、興味を持った。 あと少し。頑張ろう。

源氏物語

『土佐日記』を読み終えて、『源氏物語』を読み始める。 題名を知っているだけで、ほとんど読んだことがないのが、ずっと心残りで恥ずかしかった。 別に、何かがないと思って「恥ずかしい」と思う必要などないし、読んだからってどうということはないのだけ…

『土佐日記』2/11、山崎の橋・相応寺のほとりでのある人の歌 さざれなみ よするあやをば あをやぎの かげのいとして おるかとぞみる 技巧的なことは何であれ、そんなに好きではないのだけれど、 川に映った柳と川に立つさざ波を、経糸(たていと)と緯糸(ぬ…

土佐日記

『更級日記』の数段を読み終えて、『土佐日記』を読み始める。 活字ではなく、写本を書写しながら読めたらいいなと思う。 定家本 国立国会図書館デジタルコレクション - 定家本土佐日記 : 尊経閣叢刊. [本編] 為家本 土左日記 文化遺産オンライン

更級日記

『徒然草』の数段を読み終えて、『更級日記』を読み始める。 5段の竹芝伝説、三島由紀夫の『豊饒の海』と『浜松中納言物語』の関係は知らなかったので興味をもった。 菅原孝標女の優しさや思いやり、のぞみの強さに、少なからず衝撃を受けた。 同じ回想でも…

徒然草75段

「ただあくせくすることなく、ひとりでいるのがよい。(中略)まだ誠の道を知らないとしても、種々の関係から離れ身を閑かにして」云々と続く。 何かにとらわれて、求めてもわからないことにあくせくして、 何もできず、ただ消耗していた。 深呼吸できる余裕…

伊勢物語

主人公の実男(まめをとこ)は、 心惹かれた女には本気で思いを寄せていく。 そして、その都度、 自分の思いに誠実な行動を起こす。 誰に、何に対して、 誠実であろうとするのか。 自分なのか、人なのか。 随分人生は違って見える。

今昔物語集

電車の中でうっかり落としたようで、忘れ物取扱所まで引き取りに行った、角川のビギナーズ・クラシックス『今昔物語集』を読み終えた。 見つけて届けてくださった方、本当にありがとうございます。 俗世を生きる人の生き様や価値観が、今と同じだったり、違…

竹取物語

「なんでふさることかし侍らむ (どうしてそのようなことをいたしましょうか)。」 と言って、 結婚を拒否し、 男を翻弄するかぐや姫のお話を、 角川のソフィア文庫で読んでいる。 弱くない女性だ。 竹取物語は、短めなので、全文通読に手が届きやすい。 現…

矛盾

矛盾は、 どんな盾(たて)も突き通す矛(ほこ)があるよ、 どんな矛も防ぐことができる盾もあるよ、 と言いながら商売する男の話から出た故事成語。 論理の辻褄があっていないことをいう。 『韓非子』の難勢篇(慎到が主張する「勢い」についての考察)にあ…

韓非子:説難(ぜいなん)

説くことの難しさは、 自分の考えを伝えることの難しさではなく、 相手の心に合うことを説く難しさ。 読書はまだ途中。 韓非は、その難しさをどう越えていくのかも丁寧に考えているようだが、 結局彼は李斯の毒を飲んで死んだ。 李斯は、篆書や度量衡の統一…

菜根譚

前集と後集があるのも知らず、菜根譚を買ってから、ちょっと読んで1年以上放置していた。 やっと再び手にとって読めるのはとてもうれしい。 昨日の夜は布団に入って寝る前の読書。 久しぶりのこと。 ありがたい。

休日

4時過ぎに目覚め。暗い。 再び目覚め。明るい。おはよう。 ご飯を炊き、カレー作る。 写経。Duolingoでロシア語とフランス語。 暖かいから、灯油買うのをやめて、灯油缶片付け。 外出の機会を失う。きっとまた寒い思いをする。 集英社ヘリテージシリーズの…

方丈記

方丈記の冒頭に「これをまことかと尋ぬれば」という言葉がある。 「これが本当かと調べてみると」昔のままの家はまれで、川の流れも、人も、住まいも、自然も人事も全て無常である。そしてそれがどこから来てどこへいくのか、何故なのか、知らない、と長明は…