オネーギン

小澤政雄訳のプーシキン『完訳 エヴゲーニイ・オネーギン』(群像社、1996初版)を読んだ。 思っていた以上に読みやすかった。 脚注も、当時の風俗なども説明して、ありがたかった。 勿論、全部を理解したわけではないけど。 詩論や歴史は難しかったので、ま…

『本邦初訳 プーシキン詩集』(訳:青木明子/木村すな子/草鹿外吉/黒須仁子/藻利佳彦、青磁社、1990年4月初版第1刷)を読んでいる。 プーシキンは、1799-1837の人。 政治的なこと、戦争についてもよんでいる。 多分、友情も大切にした人。 今、プーシキンの…

和歌

伊藤博『萬葉集釋注十』(2005第1刷、2012第2刷)の、『万葉集』巻第二十にあたる部分、歌番号4293〜4516、224首もやっと読み終えることができた。 7月の中旬ごろから読み始めているので、『萬葉集釋注』10冊、『万葉集』4516首を読むのに4か月ぐらいかか…

清々しさ

『唐詩選』を読みながら、 清々しさのある詩に魅力を感じる。 清涼感や透明感、 木や風や水、 光やこもれびやきらめき、 ざわめきや囀りやせせらぎ。 一瞬別の世界に、 いる気がする。 そういう気分を、 ずっとなくさないでいたい。 但し、 そういった「幽玄…

唐詩選

清朝(1616-1912)中期に生まれた『唐詩三百首』から、 深澤一幸さんの解説や口語訳とともに、 51首を読む予定。 唐王朝は、618-907。 日本の飛鳥・奈良から平安中期ごろにあたる。 中国語の音もわからない私には、 近体詩のルールも難しい。 平声(ひょうしょ…

詩経

『詩経』のいくつかを読み始めた。 なぜかドキドキしている。 繰り返しや呪術的な意味、解釈の変遷などに触れることが楽しい。 桃もただ美味しいだけじゃない。邪気を払う神木。 静→靖、愛→曖など、仮借を踏まえた理解も興味深い。 解説は牧角悦子さん。 現…

遊び

道長の大堰川での舟遊び。 作文の船、管弦の船、和歌の船。 をぐらやま あらしのかぜの さむければ もみぢのにしき きぬひとぞなき 公任(966-1041)はどの舟にも乗れる人だったらしい。 羨ましい。 勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ…