ダンテ神曲地獄篇

集英社文庫ヘリテージシリーズの寿岳文章氏訳・ダンテ『神曲 地獄篇』(2003年1版、2013年15版)をやっと読み終えた。 イタリアの歴史も、ギリシャ神話も、ダンテもブレイクも聖書も何も知らずに読み始めただけに、思いのほか時間がかかった。 みんないろい…

和歌

伊藤博『萬葉集釋注十』(2005第1刷、2012第2刷)の、『万葉集』巻第二十にあたる部分、歌番号4293〜4516、224首もやっと読み終えることができた。 7月の中旬ごろから読み始めているので、『萬葉集釋注』10冊、『万葉集』4516首を読むのに4か月ぐらいかか…

家持

伊藤博『萬葉集釋注十』(2005第1刷、2012第2刷)のうち、『万葉集』巻第十九にあたる部分、歌番号4139〜4292、154首を読み終えた。 橘諸兄の70歳のお祝いの歌、最後から4首めの解説がなかなか興味深かった。 すごい人だとずっと思ってきた人のお祝いで、思…

よさ

伊藤博『萬葉集釋注九』(2005第1刷、2012第2刷)もなんとかやっと読み終えることができた。 『万葉集』の巻第十七・巻第十八にあたり、歌番号は3890〜4138で、249首。 相変わらず、読み終わると呆然としてしまうので、少し振り返りメモする。 布勢の水海は…

物語

伊藤博『萬葉集釋注八』(2005第1刷、2012第2刷)をやっと読み終えた。 歌番号は3578〜3889で、312首。 歌が物語るようにして並んでいる。 竹取物語や伊勢物語、土佐日記以前の語りを読むようで面白かった。 がしかし、後半になるにつれ、説明における参照事…

茫然

『萬葉集釋注七』(2005第1刷、2012第2刷)を一週間かかってやっと読み終えた。 『万葉集』の巻第十三・巻第十四、歌番号で言うと3221〜3577の357首についての注釈。 毎回読み終わると、茫然として、何だったっけ?何を読んでいたんだっけ?となる。 「駒」…

こんなに違うもの

伊藤博『萬葉集釋注六』(2005第1刷、2011第2刷)を何とか読み終え、『萬葉集釋注七』(2005第1刷、2012第2刷)を読み始めた。 毎回思うのだけれど、今回は、特に、その収録和歌の種類の違いのようなものに驚いている。 『釋注六』は萬葉集の巻第十一と巻第…

散歩の植物4

歩いていてよく見かける生垣や植え込みにもなっている木には、 イヌツゲ(小さくて丸い葉っぱ)、 ツバキ、サザンカ、サツキ、 コノテガシワ(普通の葉っぱと違ってうちわや手のひらのようにひらひらして、実のつき方も不思議。ヒノキ科のよう)、 ヒメウツ…

雨が降っている時や降った後、 葉の上できらめく露がきれいだと思う。 雨の後の青い空も澄んだ空気も気持ちいい。

散歩の草花3

前回調べた、露草、カタバミ、タマスダレ、アベリア、 前々回調べた、キバナコスモス、ヤブラン、ランタナ、ヒイラギナンテンを、散歩しながら何とか思い出せているので、また少し散歩の時に見た草花の名前を調べてみる。 ピンクの花びらがたくさんあって、…

味わい

伊藤博『萬葉集釋注五』(2005第1刷、2011第2刷)をやっと読み終えた。 『万葉集』の巻第九・巻第十を収録している。歌番号だと1664〜2350で、687首。 注釈書なので、主観が入るのだろうが、男性である伊藤博氏の解説が、男性目線でのものであるようで、嫌な…

散歩の草花2

今回は、散歩の草花の第二弾。 前回調べた名前(キバナコスモス、ヤブラン、ヒイラギナンテン、ランタナ)を、やっと、歩きながら、草花を見て思い出せるようになってきたので、少し世界の見晴らしが良くなった感じ。 なので、前回から撮りためていた草花の…

散歩の草花

散歩の時に見かけた植物の名前がわからないので、写真にとって、特徴をいくつか入力して検索かけて調べてみる第一弾。 写真を撮れば名前を教えてくれるappもあるようだけど、ひとまずは使わずに調べてみる。 昨日は、 キバナコスモス(花は黄、マリーゴール…

猫じゃらし

街中でも猫じゃらし(エノコログサ)を見かける。 あんなに細い茎なのに、すっくとまっすぐ立っているなぁと感心させられる。 風に吹かれて、穂も大きくなって、だんだん斜めになっていくのだけれど、折れたりしないのがすごい。 散歩していると、他にもいろ…

疫病と政治の混乱

伊藤博『萬葉集釋注三』(2005第1刷、2011第2刷)を読み終えた。 『万葉集』巻第六の最後21首(歌番号1047〜1067)は、田辺福麻呂(たなべのさきまろ)の歌。 恭仁京や難波の宮への遷都に合わせて、新都を讃めたり旧都の荒みを哀しんだりする歌を読んでいる…

令和

伊藤博『萬葉集釋注三』(2005第1刷、2011第2刷)を読み始めた。 『万葉集』巻第五の冒頭は、大伴旅人の歌 世の中は 空しきものと 知る時し いよいよますます 悲しかりけり(793) 憶良や旅人らの漢詩文にも圧倒されながら、梅花の歌32首(歌番号815〜846)…

この世にある間は楽しく(349)

伊藤博『萬葉集釋注二』(2005第1刷、2011第2刷)を後半駆け足で読み終えた。 短時間に連続して恋歌とかを読み続けると、心というより頭が狂いそうになる。 『万葉集』の巻第三と巻第四の歌235〜792を読んだということになる。 改めて計算してみると、792-23…

萬葉集

集英社ヘリテージシリーズの一つ、伊藤博『萬葉集釋注一』(2005第1刷、2010第2刷)をやっと読み終えた。全部で10冊あるので、ペースを上げていきたい。1冊に萬葉集2巻ずつの収録。 一つずつの歌を一つずつばらばらに読むのではなく、前後の歌の関連も踏まえ…

甘さ

ジムの帰り、買い物をする間、室内シューズの袋を忘れたので、靴を自転車のカゴに入れたままにしてしまった。一度めの時は何もなかったので、調子に乗ってしまった。 買い物から帰ってきたら、自転車のカゴに靴はなかった。 自分が悪いのはわかっているが、…

窓と網戸を拭き、白いカーテンを洗った。 青い空と白い雲がいつもよりはっきりしてきれい。 洗濯物やカーテンが風に揺れて、扇風機の風も気持ちいい。 蝉も鳴いている。 朝から夏だ。

古語なぞなぞ

石田穣二訳注の『新版 枕草子 下巻 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫、平成26年36版)をやっと読み終えた。 途中、「なぞなぞ」の語が出ていて、ああ、今使う「なぞなぞ」は「何ぞ何ぞ」の古語から来ていたのか、などと気づくこともあった。 『枕草子』は冒…

変化

散歩をしてたら、蝉が鳴いていた。 用事から帰ると扉の前にはコガネムシがじっとしていた。 毎日思いもかけないことが起こる。 いろんな人や生き物、有機無機あらゆるものが住む世界の中で生きている。 自分の思い通りになることの方が奇跡。 助けられて生か…

枕草子

石田穣二訳注の『新版 枕草子 上巻 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫、平成25年42版)を読んでいる。 平安貴族や帝や中宮たちの暮らしぶりを全く知らないので、読んでいてもわかることが少ない。が上巻・下巻一通り読んでみようと思う。 様々な諸本を精査し…

大葉とチーズ

チーズを大葉に巻いて食べるとすごく美味しい。 おすすめです。

再度

再度、マルセル・プルーストの『完訳版 失われた時を求めて1 第一篇 スワン家の方へⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006.3第1刷)を読んだ後、 ナボコフの『ヨーロッパ文学談義』(野島秀勝訳、TBSブリタニカ、1992.10初版)の「マルセル…

雨やどり

久しぶりに雨やどりをした。 入院して開腹手術をして退院、自宅療養になって今日で1週間になる。 やっと、朝・昼・夕と散歩ができて、少しずつ距離が伸びてきた。 雨が急に降り出して、ちょっと早足になったりして、ちょっと無理をしたが、良い刺激にもなっ…

かけがえのない時間

『完訳版 失われた時を求めて13 第七篇 見出された時Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)の本編とエッセイ・あとがきを読み終えた。 残す索引もざっと目を通してみるつもりでいる。 今回は入院・開腹手術・退院・自宅療養を経てい…

時間の外に立つ

『完訳版 失われた時を求めて12 第七篇 見出された時』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)の本編終わりあたり、芸術に関する記述のあたりを読んでいる。 そこで語り手が語ることは難しく、私には全てを理解できてない、そのほんの一…

アルベルチーヌ

『完訳版 失われた時を求めて11 第六篇 逃げ去る女』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)を読み終えた。 けれど、いつも以上に内容が頭に入らずすり抜けていってしまう感じがした。 冒頭、アルベルチーヌが去っていったところから始…

出会って別れる

『完訳版 失われた時を求めて10 第五篇 囚われの女Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)の本編を読み終えた。 表紙はキース・ヴァン・ドンゲン「アルベルチーヌとアンドレ」で、その表紙からはアルベールチーヌもアンドレもゴモラ…