外を歩く

『完訳版 失われた時を求めて9 第五篇 囚われの女Ⅰ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第2刷)を読んでいる。 読んでいると、物売りの呼び声の記述が思いがけなく出てきた。 懐かしい感じ。 長編小説を描いても、誰かが言っていた、プルー…

自分の目で見る

『完訳版 失われた時を求めて8 第四篇 ソドムとゴモラⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)も読み終えた。 美術や音楽や演劇・文学、植物や自然、服飾やサロン、貴族やブルジョワなど、プルーストはいろいろなものを実際に見ている…

人はそれぞれ違う。その時々でも違う。

『完訳版 失われた時を求めて7 第四篇 ソドムとゴモラⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2011第2刷)も読み終えたけれど、今までとは違って、いい悪いではなく、まとまりがあまりない感じで、ばらけている感じがした。 p227でスワンが言った…

大切な時間

『完訳版 失われた時を求めて6 第三篇 ゲルマントの方Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006第1刷)も本編を読み終えた。 残す「注」や「情景の索引」は、本編を読みながらは面倒なので、いつも後からまとめて読んでいる。 サロンでの話は、…

したかったこと

今日は雨が降りそうな曇り。 『完訳版 失われた時を求めて5 第三篇 ゲルマントの方Ⅰ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2011第2刷)もあともう少しで読み終える。 気になっていたこと(語り手が以前に会っていたラシェルとサン・ルーの愛人ラシ…

言葉にする

『完訳版 失われた時を求めて4 第二篇 花咲く乙女たちのかげにⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2013第2刷)をもう少しで読み終える。 よくここまで言葉にできるものだと感心する。 いまだに読んでいると集中力が切れて他ごとを考え、場所や…

身体の声を聞く

体調を崩して、3日間ご飯が食べられなかった。 1日目は水分も取れなかった。 4日目からは、お粥やスープ。 7日目の夕ご飯からは、固形物のおかず(少しずつ6〜9品目)にも挑戦。 8日目のお昼には、主食の炭水化物(うどん)も食べてみた。 ずっと、コ…

『完訳版 失われた時を求めて3 第二篇 花咲く乙女たちのかげにⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2013第2刷)をやっと読み終えた。 13冊もあるのでこのペースで読んでいたら、なかなか読み終えられない。 ペースを上げたい。 恋は楽しい時も…

凡庸

人は自分が思っているほど幸せでも不幸でもない。 誰かの言葉。

スワンの恋

『完訳版 失われた時を求めて2 第一篇 スワン家の方へⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)の「第二部 スワンの恋」を読んでいる。 思いを募らせたり、想いが冷めてしまったり、嫉妬が滑稽だったり痛ましかったり、恋は大変。 「ス…

萬葉集

集英社文庫ヘリテージシリーズの『萬葉集 釋注一』(伊藤博、2010第2刷)を読み始めた。 全20巻の『万葉集』の巻第一・巻第二を所収しているらしい。 歌一つ一つを独立した形で一つ一つ味わうのではなく、「前後の歌とともに味わうこと」を意識した編集にな…

失われた時を求めて

マルセル・プルーストの『完訳版 失われた時を求めて1 第一篇 スワン家の方へⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006.3第1刷)を読んだ後、 ナボコフの『ヨーロッパ文学談義』(野島秀勝訳、TBSブリタニカ、1992.10初版)の「マルセル・プル…

正解

自分についての正解は、自分の中にあると思う。 自分の素直な気持ちを聞き逃さないようにしたい。

ほぐす

かたまってしまっていた体をほぐしている。 随分長い間放置していたのでかなりかたい。 少しずつほぐしていこうと思う。 一度にたくさんやろうとすると続かなくなってしまうタイプなので、 少しずつ。 嫌になったらまた明日。 久しぶりに明日が来るのが楽し…

遠山啓

遠山啓氏の著作『数学の学び方・教え方』(岩波新書、1972年第1刷・2002年第37刷)に続き、『数学入門(上)』(岩波新書、1959年第1刷・2002年第64刷)をひとまず読み終える。 例えば、有理数、実数、虚数と、新しい数、新しいものを受け入れて進むところな…

無力

当たり前だが、自分の無力に思いあたる。 無力じゃなかったら、怖いかもしれない。 魔法も使えない。 ちっぽけな存在。ちっぽけじゃなかったら怖い。 ほっこり、素直に、のんびり生きられるのなら、それがいい。 傲慢にならずにいられるのなら、それがいい。

古の寒さはいかに

乾安代・櫻井武次郎・新間一美・西島孜哉・毛利正守著『日本古典文学史』(双文社出版、1987初版、2014初版21刷)の「第三章 中世の文学」の連歌あたりを読んでいる。 最近はとても寒く、雪国の積雪量も2mを超えるところがあるとニュースが伝えるが、昔の人…

雑念

本を読んでいると、湧いてはまた湧いてくる雑念が絶えない。 一通り雑念を出し切ってしまわないと無くならないものなのか。 雑念は、後悔や不安や弱さや失敗や諸々の情けない自分を認められない・受け止めきれないところから出ているもののようで、現れては…

弱さ

自分の弱さに改めて気づく。 ごまかしてなかったことにしてもずっとそこにあって、 ごまかしきれない。 逃げてばかりいることから決別したい。

科学の価値

ポアンカレ(1854-1912)の『科学の価値』(訳:吉田洋一、岩波文庫)を読み終えた。 長岡半太郎(1865-1950)の原子核モデルも出てきたりして、科学の試行錯誤の変遷を垣間見る。 久しぶりに近所の神社を訪れた。 株を残して、桜が何本も伐られていて、鬱蒼…

生きること

生きることは、共に過ごすこと。 何か成果を求めるわけではなく、 プロセスを大事にすること。 何かをさばいていく・処理していくのではなく、 そこにいること。 生きることは、ただそこにいること。

バルザック

バルザック(1799-1850)を読んでいる。 「砂漠の情熱」を読みながら思い出したのは中島敦の「山月記」。 卑近で短絡的な繋ぎ方だとわかってはいるが、自然を征服する西洋と自然に抗えない東洋といった感じで、そんな感じとは違うものを探しつつ読み終える。…

再読

森博嗣の『喜嶋先生の静かな世界』を再読した。 見事に内容を忘れている自分に驚く。 いつもいろんなことを忘れてしまう。 今日は日中しばし土砂降りの雨だった。 夜はベランダに座って、空を雲をしばし眺める。

校則

中学校・高校の校則。 頭髪や下着、服装の指定。 髪を結ぶ、どの位置にどう結ぶ、髪を切る、どう切る、どう伸ばす。 他人が指定することなのだろうか。 髪の色、何色でもよくないだろうか。 眉の形、ピアス、靴下・靴の色、下着の色、どうでもいいのではない…

大村はま

大村はまの『日本の教師に伝えたいこと』を再読している。 確かに「教師ほどいい気な者はない」。 「いい子」の言ったことを鵜呑みにする人もいる。 人権侵害や社会に出れば無効になると指摘される校則も多い。 大切なのは、統率やまとまりや従順さではない。…

69

村上龍の『69 sixty nine』を2/3ほど読んだ。 今朝、再読を終えたばかりの『限りなく透明に近いブルー』とは違い、「吐き気」を催すようなことはない。作者がいう通り「楽しい小説」になっている。 読んでいて吹き出す所もいくつかあった。 青春につきまとう…

アメリカ大統領選2020

バイデンの勝利報道が出た頃、 アメリカの歌手Jason Mrazが、自身のInstagramやFacebookに喜びをアップしていた。 https://www.instagram.com/jason_mraz/?hl=ja https://www.facebook.com/JasonMraz/ アップライトのピアノでの弾き語り。 出だしは、アメリ…

冷凍えびと薬

エビの下処理ができなくて、ずっと冷凍エビを使ってきた。 けれどここにきて、エビの薬臭さが気になって、食べるのをやめた。 料理は得意ではないし、自分で何が作れるわけでもないただの消費者に過ぎないけれど、買うものや食べるものにもっと注意したいと…

村上龍

村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を読み始めた。 前に一度読んだことがあったが、内容をすっかり忘れていた。 今はちょうど真ん中あたり。 読み続けるかどうしようか、迷ったが、ひとまず最後まで読んでみることとする。 文庫の解説は綿矢りさ。 その後…

空気の発見

三宅泰雄氏の『空気の発見』(角川ソフィア文庫)を読んだ。 板倉聖宣が提唱していた仮説実験授業の読み物を読んだ時の感じに似ていて、科学史の面白さを感じた。ただ初学者向けなので、もっと詳しく知りたい時は別の本をいろいろ読んでみるのがいいのだろう…