遊び
作文の船、管弦の船、和歌の船。
をぐらやま あらしのかぜの さむければ もみぢのにしき きぬひとぞなき
公任(966-1041)はどの舟にも乗れる人だったらしい。
羨ましい。
勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ
村上天皇の返歌なし。
紀貫之(872-945)の娘作という鶯宿梅(おうしゅくばい)の歌。挑戦的でかっこいい。
去年今夜待清涼 秋思詩篇独断腸 恩賜御衣今在此 捧持毎日拝余香
(こぞのこよひはせいりやうにはべりき しうしのしへんひとりはらわたをたつ おんしのぎよいはいまここにあり ささげもちてひごとによこうをはいす)
村上天皇の父で60代天皇・醍醐天皇の頃、左遷先で詠んだという道真(845-903)の漢詩。
沁みる。
「秋思」という題で詠んだ断腸の思いを込めた詩も気になる。
最近、歌を詠んだりすることに憧れる。
のんびり心を遊ばせたい。