『詩経』のいくつかを読み始めた。
なぜかドキドキしている。
繰り返しや呪術的な意味、解釈の変遷などに触れることが楽しい。
桃もただ美味しいだけじゃない。邪気を払う神木。
静→靖、愛→曖など、仮借を踏まえた理解も興味深い。
解説は牧角悦子さん。
現在、305篇の形で残る詩集の母体は、
紀元前1000から2000年の昔の殷の頃の神事にまで遡るという。
内容的な分類は3つ。
各地の民謡である風(ふう)と、公事・宴席などで歌われた雅(が)と、祖先を称える頌(しょう)。
表現上の分類も3つ。
比喩なしの賦と、直喩使用の比と、呪物が読み込まれた興。