漢詩の唱和

唐詩選』を読みながら、

漢詩の唱和に少し興味を持った。

けれど、相変わらず、

中国語もできないし、平仄もわからないので、

どうお互いの歌に合わせているのか、

がさっぱりわからない。

 

和韻を用いて唱和する漢詩というのもあるらしい。

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徐前「漱石と子規の漢詩作品への一考察 : 唱歌する二作品を中心に」

時間のある時に理解を深めたい。

 

司馬遷の『史記項羽本紀の四面楚歌にも

「歌うこと数闋。美人之に和す。」とある。

しかし、

項羽の詠んだ垓下の歌と、

虞美人の返歌が、

どんな関係になっているのか、

がよくわからない。

内容だけが呼応しているのか。

音の兼ね合いも美しいのだろうか。

 

もちろん、

項羽は、紀元前の人だから、

彼や彼女の詩は、

唐より900年程前の古体詩。

垓下の歌は、七言絶句で、逝がshìで、何がhéで押韻

虞美人の歌は、五言絶句で、声・生がshēngで押韻

 

(垓下の歌)

力抜山兮気蓋世

時不利兮騅不逝

騅不逝兮可奈何

虞兮虞兮奈若何

 

(虞美人の歌)

漢兵己略地

四方楚歌声

大王意気尽

賤妾何聊生