梁塵秘抄

後白河院(1127-1192)が、どうしてそんなに今様(平安時代後期に流行した歌謡)に耽溺したのか。

 

梁塵秘抄」の一部を読んだだけではわからなかった。

ただ、カタツムリの歌やこま回しの歌、ちょっと可笑しみのある歌は楽しかった。

子供の頃、でんでん虫虫カタツムリぃ〜と歌ったこと、おそらく今とは違う世界の感じ方だったことを思い出した。

 

歌を実際聞けたらいいと思ったけれど、伝承されていないようなので、動画で見聞きすることはできない。

題名は、愚公や韓娥の故事からとったらしい。梁の上の塵が三日間舞い上がって止まらない程の美しい声の秘抄、といった意味。