森鷗外
新潮文庫で、森鷗外の「舞姫」「うたかたの記」「鶏」を読み過ごし、
現在は「かのように」を読んでいる。
他に「阿部一族」「堺事件」「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」「附寒山拾得縁起」も収録されている。
1884-1888(明治17-21、鷗外22-26歳)留学や1899-1902(明治32-35、鷗外37-40歳)小倉赴任時の見聞が小説の素材として随所に見られる。
鷗外が留学先や赴任先で引きこもっていなかったろうことがわかる。
「堺事件」「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」「附寒山拾得縁起」も読んだ。
「附寒山拾得縁起」は、鷗外と子供の問答が想像されておもしろい。
「堺事件」は、地名や人名、歴史、漢字などが難しく読みやすいわけではないが、切腹前夜や切腹時の様子がわかるように書かれていて怖かった。
「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」は短篇で読みやすい。
残る「阿部一族」も読み終えたい。