文庫

青白い炎

ナボコフの『青白い炎』(富士川義之訳、ちくま文庫、20031110第1刷)を読んだ。 「前書き」を読み、「青白い炎」を読み、「註釈」を読み、「索引」を読んだ。 途中、「訳者あとがき」も読んだ。 前にも読んだことがあるはずだが、何も覚えていない。 そして…

スワンの恋

『完訳版 失われた時を求めて2 第一篇 スワン家の方へⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)の「第二部 スワンの恋」を読んでいる。 思いを募らせたり、想いが冷めてしまったり、嫉妬が滑稽だったり痛ましかったり、恋は大変。 「ス…

村上龍

村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を読み始めた。 前に一度読んだことがあったが、内容をすっかり忘れていた。 今はちょうど真ん中あたり。 読み続けるかどうしようか、迷ったが、ひとまず最後まで読んでみることとする。 文庫の解説は綿矢りさ。 その後…

偉業

ナボコフの『偉業』を読み終えた。 読書をしていても、他ごとを考えていることが多くで、何行か飛ばしているような読み方しかできないが、ひとまず読み終えた。 ベルリンのウンター・デン・リンデンUnter den Lindenなどの地名が出てくると、鴎外の『舞姫』…

カメラ・オブスクーラ

貝澤哉訳・ナボコフの『カメラ・オブスクーラ』をやっと読み終えた。ナボコフがロシア語で書いた初期(1932-33)の作品のようだ。 盲目ぶり・間抜けぶりを笑い物にされたまま死んでしまった主人公のありようには身につまされるものがあった。 「見る・見られ…

絶望

貝澤哉さん訳のナボコフ『絶望』を読んでいる。 残りは10章と11章。 本当ではない話を次から次へと書けるのはすごいと感心する。 今回はロシア語からの翻訳らしい。 年末は、苔寺目的で、嵐山や松尾大社、鈴虫寺など京都の西へ寄った。 予備知識なしでふらっ…

サハリン島

チェーホフの『サハリン島』を読み終えた。 よく遠いところまで行ったと感心する。 また、よく統計や資料にあたり、詳細をまとめたと思う。 1890年4月19日モスクワを汽車で出発、7月11日サハリンのアレクサンドロフスク上陸、10月13日サハリンのコルサーコフ…