新潮文庫

海からの贈物

アン・モロウ・リンドバーグの『海からの贈物』(訳:吉田健一、新潮社)を読む。 読書は久しぶり。 ずっと段ボールに入れっぱなしで、読んだら・身につけたら・消化したら、さよならしようと思っている本や参考書類がある。 この本もその一冊。 多数や未来…

ロリータ

ナボコフの大久保康雄訳『ロリータ』を読み始めた。 まだ、第一部の9。 全部が厚めの文庫1冊に収められていて、 「はじめに」があって、 第一部は33、第二部には36の区切りがあって、 「『ロリータ』について」があって、 訳者の「解説」がある。 作家…

ロミオとジュリエット

中野良夫(1903-1985)さん訳の『ロミオとジュリエット』を読んでいる。 1600年頃、日本なら江戸時代になる前の頃の作品。 仲違いをしている両家の娘と息子が愛し合い、亡くなる。 そしてその後、両家は和解。 有名な話だ。 亡くなる前に和解できなかったも…

空騒ぎ

ベアトリスは、シェイクスピア(1564-1616)の『空騒ぎ』に出てくる女。 あー言えばこー言う女で、最初は慣れないけれど、漫才の掛け合いのようで面白い。 皆が嘘・騙し合いに加担して、話が複雑になっていく。 まだ途中なので、どう話がほぐれるのか、楽し…

じゃじゃ馬ならし

序劇のある(劇が劇の中にある、劇を観ている人が劇の中に設定されている)ことがが新鮮だった。 カタリーナ(乱暴な?強い?女)をペトルーキオー(鷹揚な?強い?欲得づくの?男)が策を講じて飼いならしていくような場面、そしてその結果飼いならされて変…

夏の夜の夢

福田恆存訳のシェイクスピア「夏の夜の夢」を読んだ。 以前、読んだり、確かロシアから来た劇団かバレエ団の舞台も見た気がするが、内容を随分忘れていて、こんな話だったかと驚く。 私は、いつもこんな感じで、読んでも学んでも、何だか忘れてしまう。 妖精…

森鷗外

新潮文庫で、森鷗外の「杯」「普請中」「カズイスチカ」を読んで、今は「妄想」の途中で小休止。 「百物語」「興津弥五右衛門の遺書」「護持院原の敵討」「山椒大夫」「二人の友」「最後の一句」「高瀬舟」「高瀬舟縁起」も収録されている。 作品名の「カズ…

森鷗外

新潮文庫で、森鷗外の「舞姫」「うたかたの記」「鶏」を読み過ごし、 現在は「かのように」を読んでいる。 他に「阿部一族」「堺事件」「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」「附寒山拾得縁起」も収録されている。 1884-1888(明治17-21、鷗外22-26歳)…

『雁(がん)』

森鷗外の『雁』を読んでいる。 1911-1913年に文芸雑誌「スバル」に連載されたものらしく、1890年発表の『舞姫』より読みやすい。 地名がたくさん出てくるので、小説に従って、無縁坂とか不忍池とか散歩した人も多いだろうと思う。

芥川龍之介

新潮文庫で、芥川龍之介の「羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」「邪宗門」「好色」「俊寛」を、注解も見ながら、読んでいる。 今は「邪宗門」の途中。 「羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」はどれも、話の最後や真ん中過ぎあたりで、感じ…

井伏鱒二

新潮文庫で、「山椒魚」「朽助のいる谷間」「岬の風景」「へんろう宿」「掛持ち」「シグレ島叙景」「言葉について」「寒山拾得」「夜ふけと梅の花」「女人来訪」「屋根の上のサワン」「大空の鷲」を読んだ。 「山椒魚」は、生き生きした自然の描写が好き。 …