翻訳

バルザック

バルザック(1799-1850)を読んでいる。 「砂漠の情熱」を読みながら思い出したのは中島敦の「山月記」。 卑近で短絡的な繋ぎ方だとわかってはいるが、自然を征服する西洋と自然に抗えない東洋といった感じで、そんな感じとは違うものを探しつつ読み終える。…

ロシア美人

ナボコフの『ロシア美人』という短編集を読み始めた。 ロシア語が原作で、英語に翻訳されたものの翻訳。 13編の短編があって、 「ロシア美人」と「レオナルド」と「動かぬ煙」を読んだ。 仕事に行く前に読むと、少し心が軽くなる。 細かい部分の描写や些細な…

空騒ぎ

ベアトリスは、シェイクスピア(1564-1616)の『空騒ぎ』に出てくる女。 あー言えばこー言う女で、最初は慣れないけれど、漫才の掛け合いのようで面白い。 皆が嘘・騙し合いに加担して、話が複雑になっていく。 まだ途中なので、どう話がほぐれるのか、楽し…

じゃじゃ馬ならし

序劇のある(劇が劇の中にある、劇を観ている人が劇の中に設定されている)ことがが新鮮だった。 カタリーナ(乱暴な?強い?女)をペトルーキオー(鷹揚な?強い?欲得づくの?男)が策を講じて飼いならしていくような場面、そしてその結果飼いならされて変…