『大鏡』は、平安時代(794-1185/1192)後期に成立した、紀伝体の歴史物語。
55代天皇・文徳(もんとく)天皇(827-858)即位(850)から、
68代天皇・後一条天皇(1008-1036)の万寿2年(1025)までのお話らしい。
世継や繁樹夫婦が出てくる序、
出家する花山天皇(968-1008)や兼家(929-990)・道兼(961-995)父子、晴明(921-1005)の登場する話、
眼病を患った三条天皇(976-1017)が娘・禎子内親王(1013-1094)の髪を撫でる話、
基経(836-891)と光孝天皇(830-887)即位の話、
左大臣時平(871-909)と右大臣道真(845-903)の確執やそれに関連して詠まれた詩歌、
まで読み進んだ。
『史記』同様、固有名や年代を何度も振り返らないと、人も区別できず、話も整理できず、記憶にも残らない。
干支もよく出てくる。
今年2017年は丁(ひのと)酉(とり)で、34番目の組み合わせ。
外は雨が降りそうな曇り空だけれど、西の空は明るい。
窓を開けているので、鳥の声が聞こえる。