蜻蛉日記144

春雨煙る旧暦二月の朝、

夫・兼家が妻・道綱母の家から出ていく時の描写。

 

出衣(いだしぎぬ)にしたり、

朝ごはんはいつも食べないからいらないよ、

と言ったりするのが、

今とあまり変わらないような気がする。

 

更級日記土佐日記蜻蛉日記などを読むと、

私が考えている以上に、

平安時代の人が、広い範囲を、朝早くから夜遅くまで行動しているのがわかる。

夜は暗くて怖いだろうにと思うのだけれど、

旅の出発が夕暮れ時だったりする時もあるようで、

驚かされる。