チェルヌイシェフスキー

ナボコフの『賜物』第4章:チェルヌイシェフスキーの自伝を読み終えて、

第5章に入った。

 

ニコライ・チェルヌイシェフスキー - Wikipedia

 

2017年の3月にサンクトペテルブルクを訪れた時は、

ナボコフの生家やコンサートや観劇、ネフスキー大通りや運河沿いを歩くなどで精一杯で、すっかり、チェルヌイシェフスキーのことを忘れていた。

寒さの中、後戻りできず訪れたペトロパヴロフスク要塞の政治犯収容所に、チェルヌイシェフスキーがいたとのこと、改めて知った。

ナボコフの先祖がこの要塞の司令官をしていたことも、後述の『ロシア文学講義』p128下段で、改めて知った)

 

収容所の見学は、

2階建の個室を見学ルートにしたがって、順次見てまわるだけだったが、

怖くって、恐る恐るだった。

 

その前に足を踏み入れた、

ペトロパヴロフスク要塞にある大聖堂でも、度肝を抜かれた。

それとは知らず中へ入ると、

歴代の皇帝たちの棺が床に、ただそのまま、埋められることもなく、

たくさん並べてあったからだ。

 

ペトロパヴロフスク要塞には、

他にも博物館のようなものがあり、

当たり前だけれど、

歴史が今と関わりを持ってそこにある、という感じがした。

造幣局もあった。

 

ナボコフの『賜物』を読み終えたら、

ナボコフの『ロシア文学講義』の日本語訳(TBSブリタニカ)を読もうと思う。