ヨーロッパ文学講義

ナボコフの『ヨーロッパ文学講義』の日本語訳(TBSブリタニカ)を読み始めた。

 

ナボコフが残したメモやノートをまとめた編者のフレッドソン・バワーズFredson Bowersの仕事にも感心させられた。

編者の前置きに続いてあるジョン・アップダイクJohn Updikeの序文も面白く読めた。

以前読んだはずなのに、以前すぎたのか、忘れていることが多かった。

妻に書いた手紙以外の手紙もたくさんあるようなので、まとまった書簡集のようなものがあれば、読んでみたい。

 

「良き読者とは想像力と記憶力と辞書と、それからなんらかの芸術的センスをもった人のことであ」(p5下段)り、「一流の作家はこれら三つのものー物語の語り手、教師、魔法使いーを合わせ持っている」(p8下段)と語るナボコフ の「良き読者と良き作家」論も面白かった。

 

現在の出版社は、河出書房新社のよう。

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