ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件

1885年、スティーブンソン(1850-1894)が書いたこの作品では、薬を飲んで、人間ジキルから人間ハイドに変わる。

1942年発表された中島敦(1909-1942)『山月記』は、その性格ゆえ?に、人間李徴から人食い虎に変わる。

変化のきっかけ・動機も、苦悩も変化も違うが、別のものに変わり次第に戻れなくなる点は似ている。

狂気や憑依で人が変化してしまう話は昔から伝わるらしい。

 

四季はめぐり、暦もめぐるけれど、

私たちも、反復しながら変容して戻れなくなっていると、

ふと感じる。

今は、『ヨーロッパ文学講義』『枕草子』を早く読み終えてしまいたいと思っているが、体は横になって眠りたい感じ。