ちょう

雨の中、アゲハチョウが針葉にとまっていた。

午後、気がついた。

雨宿りをしているのかな、とも思った。

羽化したばかりなのかな、とも思った。

 

夜になってもじっと止まっていた。

一人(一匹、一頭)で、同じところに、じっととまっていた。

生まれたら、なんであれ、一人で生きて行くものなのかもしれない、とも思った。