アルベルチーヌ

 『完訳版 失われた時を求めて11 第六篇 逃げ去る女』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)を読み終えた。

 けれど、いつも以上に内容が頭に入らずすり抜けていってしまう感じがした。

 冒頭、アルベルチーヌが去っていったところから始まっているのに、一冊読み終える頃にはいろいろなことを忘れている、そしてとびとびに覚えている感じ。

 13冊あるうちの1巻がなかなか読み終えられず、何度も挫折したが、11冊をひとまず読み終えた。全巻読み終えたら、もう一度1巻目を読み直してみたい。いろいろな要素が散りばめられている気がする。