小学館の『新編日本古典文学全集21 源氏物語②』(1995第1版第1刷)の「葵」を読み終えた。

 

ここまでに亡くなったのは、夕顔と葵上。

加えて、光源氏の母親と母方の祖母である桐壺更衣や按察大納言の北の方、

紫の上の母方の祖母である北山の尼君も、亡くなっている。

 

悲しみながらも話は次へ次へ展開。

じゃないと物語は続かない。

朝顔に手紙を送ったりして共感を誘ったり、

源氏は嘆いてみせるが、紫の上がいる。

葵上の親はいたたまれない。

 

葵上死後の正月、例年通り、娘婿のために新しい服を親が準備する。見事な着物だったようだが、いったいどんな着物だったのか、当時の着物やその仕立ての作業を見てみたい気がする。