どこかへ

どこかへ行く。

何かがある。

そしていつもいつも、

深呼吸。

思いは残さないで、

身軽にして、

深呼吸。

 

誰のためでもない呼吸。

自分のために生きたい。 

『雁(がん)』

森鷗外の『雁』を読んでいる。

1911-1913年に文芸雑誌「スバル」に連載されたものらしく、1890年発表の『舞姫』より読みやすい。

地名がたくさん出てくるので、小説に従って、無縁坂とか不忍池とか散歩した人も多いだろうと思う。

芥川龍之介

新潮文庫で、芥川龍之介の「羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」「邪宗門」「好色」「俊寛」を、注解も見ながら、読んでいる。

 

今は「邪宗門」の途中。

羅生門」「鼻」「芋粥」「運」「袈裟と盛遠」はどれも、話の最後や真ん中過ぎあたりで、感じ方の見直し、変更のようなものが急に来る。

上を向いて歩く

たとえではなく、実際、

上を向いて歩くと気持ちいい。

 

首が伸びて、

背中が伸びて、

腰が自由になる感じで、

息もしやすい。

 

空は、

メタリックな青と潤いを帯びた雲。

帰りは、

月。

石原千秋の漱石入門

知人が貸してくれた文庫、『『こころ』で読みなおす漱石文学 大人になれなかった先生』を読んだ。

眼差しが怖い先生、物語を語る青年の物語、先生の妻が知っていたこと、明治民法家督・趣味・真実の相続や漱石が想定した読者などについて言及があった。

 

現在でも日本文学研究の人気作家やテーマは漱石なのだろうか、と気になった。

借りた文庫は、2013年発行の第1版だった。

井伏鱒二

新潮文庫で、「山椒魚」「朽助のいる谷間」「岬の風景」「へんろう宿」「掛持ち」「シグレ島叙景」「言葉について」「寒山拾得」「夜ふけと梅の花」「女人来訪」「屋根の上のサワン」「大空の鷲」を読んだ。

 

山椒魚」は、生き生きした自然の描写が好き。

「朽助のいる谷間」は、水に沈むことが残酷。

「岬の風景」は、「私の腕の輪の中で」といった表現や色が印象的。

「へんろう宿」は、高知の宿が舞台。

「掛持ち」は、二つの宿を掛け持ちする男が主人公。

「シグレ島叙景」は、兎のいる島と停泊する船をアパートがわりにしている人たちの話。

「言葉について」では、ぶっきらぼうに聞こえる方言を翻訳しながら話が進む。

寒山拾得」の最後は、寒山先生と拾得先生の真似をしてげらげら笑って終わる。

「夜ふけと梅の花」は、約束を果たさないでいる男の気がかりと妄想。

「女人来訪」は、8年前に男のプロポーズを断った女が、にもかかわらずその男を思い、結婚したばかりの男を訪ねてくる話。少し怖い。

「屋根の上のサワン」は、怪我をしたがんを世話したが、がんはいつか行ってしまう話。

「大空の鷲」の舞台は、御坂峠や黒岳、笹子、天城山、谷津温泉など。東京の小説家や女優、男優、監督なども登場して、話にいくつかの話が入って入れ子のようになっている。

堤中納言物語

収録は短編10話:

「花桜折る中将」「このついで」「虫めづる姫君」「ほどほどの懸想」

「逢坂越えぬ権中納言」「貝合せ」「思はぬ方に泊まりする少将」

「花々のをんな子」「はい墨」「よしなしごと」

と断章。

 

虫好きの女の子の話と

綺麗な貝の競い合いの為に奔走する姉弟を助ける話が

楽しかった。

二人の女の間を行き来する男の話、女が哀しい思いをする話はあまりいい気がしなかった。

花や草、植物、当時の家具調度品、服、化粧、文房具などは、手にとって見てみたい。

夜も男の人は出歩いたりしている。

明るかったのだろうか。目が慣れていたのだろうか。

牛車や馬車、香、町の臭いも気になる。

 

角川ソフィア文庫のビギナーズは、

検索すると、現在、

日本の古典33冊、近代文学7冊、中国の古典20冊、計60冊ある。

私がまだ手に取って読んでいないのは、

日本の古典10冊、近代文学7冊、中国の古典10冊、計27冊ある。

ひとまずあるだけ全部読んでおきたい。