葵
小学館の『新編日本古典文学全集21 源氏物語②』(1995第1版第1刷)の「葵」を読み終えた。
ここまでに亡くなったのは、夕顔と葵上。
加えて、光源氏の母親と母方の祖母である桐壺更衣や按察大納言の北の方、
紫の上の母方の祖母である北山の尼君も、亡くなっている。
悲しみながらも話は次へ次へ展開。
じゃないと物語は続かない。
朝顔に手紙を送ったりして共感を誘ったり、
源氏は嘆いてみせるが、紫の上がいる。
葵上の親はいたたまれない。
葵上死後の正月、例年通り、娘婿のために新しい服を親が準備する。見事な着物だったようだが、いったいどんな着物だったのか、当時の着物やその仕立ての作業を見てみたい気がする。
若紫
桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫、と少しずつ読み進んできた。
ほんと、少しずつ。
紫の上と藤壺は、紫つながりで血縁もあり。
桐の花が紫とは知らなかった。
最近、実家の片付けで着物の分類整理のため着付け教室に通い着物のこと勉強中。
除湿/防虫などの保管管理も手間がかかって大変。
昔の人は、いったい毎日どんなふうに着物と関わっていたのか。
今も昔も地球の自転速度は24時間くらいで、変わらないはず。
貴族から庶民まで、毎日どんなふうに過ごしていたのか、その暮らしをもっと知りたい、と思う。
昔の人は、限られた時間のなかで、たくさんのことをしていたように見えるし、いろいろなことが身になっていたように見えるけど、そうでもないのだろうか。
私はバタバタしてるだけで、何も身に付いてなくて、胸が苦しくなる。