和泉式部日記11

敦道親王が、和泉式部宅を訪れ、彼女がいるところまで、前栽のなかを歩きながら口ずさむ歌、

 

わが思う人は草葉の露なれやかくれば袖のまづそばつらむ

 

露の意味が、はかなさや絶望のようなものから少し離れていて、惹かれた。

露が掛かると袖が濡れることと、思いを懸けると涙で袖が濡れることがかけてある。

 

3つ目の勅撰和歌集で平安末に成立したらしい『拾遺和歌集』の12巻、恋2、読み人知らずの歌のよう。

蜻蛉日記144

春雨煙る旧暦二月の朝、

夫・兼家が妻・道綱母の家から出ていく時の描写。

 

出衣(いだしぎぬ)にしたり、

朝ごはんはいつも食べないからいらないよ、

と言ったりするのが、

今とあまり変わらないような気がする。

 

更級日記土佐日記蜻蛉日記などを読むと、

私が考えている以上に、

平安時代の人が、広い範囲を、朝早くから夜遅くまで行動しているのがわかる。

夜は暗くて怖いだろうにと思うのだけれど、

旅の出発が夕暮れ時だったりする時もあるようで、

驚かされる。

インドネシア:火事

150人以上の人がインドネシア西部で行方不明

インドネシアの西部で起きたフェリー火災で、少なくとも3人が死亡、150人以上が行方不明だ、と土曜日、国営の通信会社・新華社が伝えた。

火災は東ジャワ州で起きた。

www.interfax.ru

 

ニュース元となった新華社のサイト

Ferry catches fire in W. Indonesia, leaving at least 3 dead, over 150 missing - Xinhua | English.news.cn

 

インドネシアには一度も行ったことがないので、

全く何も知らない。

フェリー火災は思ったより頻発しているよう。

地図やwikipediaも少し見てみた。

 

インドネシアは東西に広がる国。

ジャワ島は、同国の西エリアにあるようなので、

東ジャワ州でも、インドネシアの西部になる。

 

ジャワ島には6つの州があって、

首都ジャカルタは、ジャワ島の北西の端。

東ジャワ州は、ジャワ島の東部で、

州都は、スラバヤ。

東ジャワ州にあるイジェン複合火山の火口湖とか、きれいだ。

Google マップ

歴史や文化なども調べて、いつか一度行って見たい。

抜き出し問題

小中高の国語の試験には、

いろいろな質問の仕方と答え方がある。

抜き出し問題もその一つ。

疑問なのは、

抜き出しに誤字脱字があると、

多くの先生は、

減点、部分点を出すことなく、

当たり前のように×をつけること。

 

なぜ、見ているところはあっているのに、

うっかりミスを断罪するのだろう。

なぜ、その問題を、

抜き出し問題にするんだろう。

一体いつから、

抜き出し問題は、存在するのだろう。

何を試すために、始まったのだろう。

 

きっと出題の形式にも流行りがある。

採点者の都合もある。

国語の力とは一体なんなんだろう。

 

言葉を適切に用いるのは難しい。

言葉は全てじゃない。

色々考えても仕方がない。

言葉を積み重ねて、ごまかすこともできる。

言葉なしでは、思いを伝えられない。

言葉を用いても、分かり合えない。

考えるためには、言葉がいる。

味わうためにも、言葉がいる。

 

--次の文章を読んで答えなさい。

この指示は一体いつからあるのだろう。

人類は、今までどんな風に、人の力を試してきたのだろう。

蜻蛉日記

蜻蛉日記』の上巻の一部を読んだ。

初め、読んでいて辛い内容が続いた。

しかし、途中、

特別で、愛おしい時間もあった。

 

1000年以上も前の日記である。

今とは異なったり似ていたりする貴族の生活ぶりに触れる。

双六も庭の草花も楽しそう。

彼らの振る舞いや感情は記憶にとどめるだけで、

その是非は云々しないまま、読み進めたい。

漢詩の唱和

唐詩選』を読みながら、

漢詩の唱和に少し興味を持った。

けれど、相変わらず、

中国語もできないし、平仄もわからないので、

どうお互いの歌に合わせているのか、

がさっぱりわからない。

 

和韻を用いて唱和する漢詩というのもあるらしい。

KJ00004509852.pdf

徐前「漱石と子規の漢詩作品への一考察 : 唱歌する二作品を中心に」

時間のある時に理解を深めたい。

 

司馬遷の『史記項羽本紀の四面楚歌にも

「歌うこと数闋。美人之に和す。」とある。

しかし、

項羽の詠んだ垓下の歌と、

虞美人の返歌が、

どんな関係になっているのか、

がよくわからない。

内容だけが呼応しているのか。

音の兼ね合いも美しいのだろうか。

 

もちろん、

項羽は、紀元前の人だから、

彼や彼女の詩は、

唐より900年程前の古体詩。

垓下の歌は、七言絶句で、逝がshìで、何がhéで押韻

虞美人の歌は、五言絶句で、声・生がshēngで押韻

 

(垓下の歌)

力抜山兮気蓋世

時不利兮騅不逝

騅不逝兮可奈何

虞兮虞兮奈若何

 

(虞美人の歌)

漢兵己略地

四方楚歌声

大王意気尽

賤妾何聊生