大切な時間

『完訳版 失われた時を求めて6 第三篇 ゲルマントの方Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006第1刷)も本編を読み終えた。

 残す「注」や「情景の索引」は、本編を読みながらは面倒なので、いつも後からまとめて読んでいる。

 サロンでの話は、人間関係や名前を覚え切れてなくて、「彼女」や「彼」が誰なのか、わからず、その場にいたら(「高貴」な人たちが集う場所にいることはないが)話がわからず完全に取り残され、「つまらない人」だったと思ったりした。

 以前より読むスピードは上がっているが、なかなか読み終わらない。

 この作品をもう一度読み直す時が、私の人生にまたあるのだろうかとも思う。

 貴重な時間を大切に噛み締めておきたい。