猫じゃらし
街中でも猫じゃらし(エノコログサ)を見かける。
あんなに細い茎なのに、すっくとまっすぐ立っているなぁと感心させられる。
風に吹かれて、穂も大きくなって、だんだん斜めになっていくのだけれど、折れたりしないのがすごい。
散歩していると、他にもいろいろな草花を見かける。
セミが鳴きやんで、虫の声が聞こえ始めた。
桜や梅、萩やなでしこ、雁や鹿、舟や波、月や星、川や山などなど。
草木染めで、服を一から作るってどんなだっただろう、舟や徒歩や馬で遠くまで行くってどんなだっただろう、と思うのだけれど、経験・知識が足らず想像が及ばない。
しかし新たな発見もある。万葉集ってこんな風になっていたのか、とは読んでみて改めて知る。
次は1560首目なのだけれど、読んでも覚えていない歌も多く、古語にもなれず、未だ自力で訳したり、味わったりできないが、そういう人のために、伊藤博氏は『萬葉集釋注』を作ってくれたのだと思って読み進めている。
新しく覚えた言葉は、遊行女婦(うかれめ、=宴席で歌を詠む・和すなどする女性)、もとな(=わけもなく)、ゆ(ex.時ゆ=時から、浦ゆ=浦を通って)、ふふむ(=蕾のまま)など。