萬葉集

こんなに違うもの

伊藤博『萬葉集釋注六』(2005第1刷、2011第2刷)を何とか読み終え、『萬葉集釋注七』(2005第1刷、2012第2刷)を読み始めた。 毎回思うのだけれど、今回は、特に、その収録和歌の種類の違いのようなものに驚いている。 『釋注六』は萬葉集の巻第十一と巻第…

味わい

伊藤博『萬葉集釋注五』(2005第1刷、2011第2刷)をやっと読み終えた。 『万葉集』の巻第九・巻第十を収録している。歌番号だと1664〜2350で、687首。 注釈書なので、主観が入るのだろうが、男性である伊藤博氏の解説が、男性目線でのものであるようで、嫌な…

猫じゃらし

街中でも猫じゃらし(エノコログサ)を見かける。 あんなに細い茎なのに、すっくとまっすぐ立っているなぁと感心させられる。 風に吹かれて、穂も大きくなって、だんだん斜めになっていくのだけれど、折れたりしないのがすごい。 散歩していると、他にもいろ…

疫病と政治の混乱

伊藤博『萬葉集釋注三』(2005第1刷、2011第2刷)を読み終えた。 『万葉集』巻第六の最後21首(歌番号1047〜1067)は、田辺福麻呂(たなべのさきまろ)の歌。 恭仁京や難波の宮への遷都に合わせて、新都を讃めたり旧都の荒みを哀しんだりする歌を読んでいる…

令和

伊藤博『萬葉集釋注三』(2005第1刷、2011第2刷)を読み始めた。 『万葉集』巻第五の冒頭は、大伴旅人の歌 世の中は 空しきものと 知る時し いよいよますます 悲しかりけり(793) 憶良や旅人らの漢詩文にも圧倒されながら、梅花の歌32首(歌番号815〜846)…

この世にある間は楽しく(349)

伊藤博『萬葉集釋注二』(2005第1刷、2011第2刷)を後半駆け足で読み終えた。 短時間に連続して恋歌とかを読み続けると、心というより頭が狂いそうになる。 『万葉集』の巻第三と巻第四の歌235〜792を読んだということになる。 改めて計算してみると、792-23…

萬葉集

集英社ヘリテージシリーズの一つ、伊藤博『萬葉集釋注一』(2005第1刷、2010第2刷)をやっと読み終えた。全部で10冊あるので、ペースを上げていきたい。1冊に萬葉集2巻ずつの収録。 一つずつの歌を一つずつばらばらに読むのではなく、前後の歌の関連も踏まえ…

萬葉集

集英社文庫ヘリテージシリーズの『萬葉集 釋注一』(伊藤博、2010第2刷)を読み始めた。 全20巻の『万葉集』の巻第一・巻第二を所収しているらしい。 歌一つ一つを独立した形で一つ一つ味わうのではなく、「前後の歌とともに味わうこと」を意識した編集にな…