この世にある間は楽しく(349)

伊藤博萬葉集釋注二』(2005第1刷、2011第2刷)を後半駆け足で読み終えた。

短時間に連続して恋歌とかを読み続けると、心というより頭が狂いそうになる。

万葉集』の巻第三と巻第四の歌235〜792を読んだということになる。

改めて計算してみると、792-235+1=558首。1冊目の234首より多かった。

4首、5首、7首とか並べてそれがまた連続して、物語のようになっていたりして、感情が増幅したり煌いたり、重くなったり、わからなくなったりして、途中読むのを休憩したりしながらなんとか文字を追った。

ゆっくり何首ずつかを毎日読んだ方が味わい深いのかもしれないけれど、全10冊をいつまでも読み切れないような気がして先を急いだ。

人麻呂や旅人や家持、坂上郎女や大嬢、山上憶良や沙弥満誓ほかいろいろな登場人物がいて、哀しい歌もたくさんあったが、旅人のお酒を讃める歌13首(巻第三、歌番号338-350)は面白かった。

太宰府周辺の地図もあって、そこで読まれた歌もたくさんあった。旅人のお酒の歌もそう。そんな歴史があって、菅原道真につながっていくんだなぁなんて思ったりした。

 

雨が続き、コロナの感染拡大が心配される昨今だが、落ち着いたら、太宰府とかも訪れてみたい。