旧約聖書

神曲』を読み終え、『ユリシーズ』を読み始めたけれど、ギリシャ神話やキリスト教に関する自分の無知が無視できなかったので、以前知人からもらって読まずにいた『聖書 新改訳 小型聖書』(1970年発行、2011年9版、いのちのことば社)を読み始め、旧約聖書を読み終えた。

読んでみると、これは歴史書?という部分がたくさんあって、大変だった。世界史を学んだことが何ので、「世界史詳覧」(浜島書店)の巻頭ページを見ながら読んだりした。

紀元後よりも紀元前がとても長くて、以前読んだ『万葉集』よりも遥か前があって、気が遠くなった。こんなに前から制度があり、人の営みがあり、人類があり、と考えていくと途方もなくなっていく。

ラスコーの洞窟が2万年ぐらい前らしいが、その前にそれを作り出す文化がなければいけないわけだから畏れ入る。

 

自分の成功が自分の力でなったわけではないことを知り、おごり高ぶらないこと、感謝すること、優しくあることが繰り返し書かれているような気がした。

あるがままを受け入れて、欲張らずできることを黙々とやっていきたい。

 

「空の空。すべてては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」といった感じで始まる「伝道者の書」が意外だった。色即是空・空即是色に似ている感じがした。

ヨブ記」や「詩篇」「箴言」は読みやすかったけれど、どこまで理解できているかは謎。

読みながら、雑念が多く、読んでいることをすぐ忘れてしまう。

こんな調子で「新約聖書」も読んでいく。