ロミオとジュリエット

中野良夫(1903-1985)さん訳の『ロミオとジュリエット』を読んでいる。

1600年頃、日本なら江戸時代になる前の頃の作品。

仲違いをしている両家の娘と息子が愛し合い、亡くなる。

そしてその後、両家は和解。

有名な話だ。

 

亡くなる前に和解できなかったものかと思う。

考えてもどうしようもないことを考えて疲れて、疲れて考えて、色々なことを先送りしている。いい人でない自分にうんざりしたりする。

止めよう。

 

ジュリエットは幼いながら、自分の望む最善を目指そうとしているようにも見える。

ロミオが去った後の、ジュリエットとその父と母、乳母との会話は、思いの外、詈雑言で可笑しい。

戯曲は5幕まであって、割と長い。 が、5日間の出来事。

長ゼリフもある。

当時、女性の俳優はいなかったらしく、女性役は少年がやっていたらしい、とのこと。

ジュリエットとパリスの結婚式がお葬式に変わったところで、道化が出てくるのも面白い。

 

劇中亡くなったのは、順に

マキューシオ(ロミオの友人)、ティボルト(キャピュレット夫人の甥)、ロミオの母、パリス、ロミオ、ジュリエット

空騒ぎ

ベアトリスは、シェイクスピア(1564-1616)の『空騒ぎ』に出てくる女。

あー言えばこー言う女で、最初は慣れないけれど、漫才の掛け合いのようで面白い。

 

皆が嘘・騙し合いに加担して、話が複雑になっていく。

まだ途中なので、どう話がほぐれるのか、楽しみ。

 

今回の翻訳は、福田恆存(1912-1994)。

翻訳する方々の尽力・骨折りにも感心させられる。

じゃじゃ馬ならし

序劇のある(劇が劇の中にある、劇を観ている人が劇の中に設定されている)ことがが新鮮だった。

カタリーナ(乱暴な?強い?女)をペトルーキオー(鷹揚な?強い?欲得づくの?男)が策を講じて飼いならしていくような場面、そしてその結果飼いならされて変わったカタリーナの発言には、不快なものも感じた。

人が入れ替わって、騙したりする場面があるので、読んでいて混乱するが、話を最後までなんとか無事追えた時はほっとした。

次は、「空騒ぎ」を読む。

ご飯

年末なので、冷蔵庫の中を片付けながら、何か作って食べている。

食べきれなくて冷凍していたトマトと柿と市販のルーでカレーを作って食べた。

捨てずに、美味しく食べられたので、よかった。

 

食事よりも仕事を優先して、毎日が慌ただしく過ぎていく。

いろいろなものをもっと大切にしたい。

サハリン島

チェーホフの『サハリン島』を読み終えた。

よく遠いところまで行ったと感心する。

また、よく統計や資料にあたり、詳細をまとめたと思う。

1890年4月19日モスクワを汽車で出発、7月11日サハリンのアレクサンドロフスク上陸、10月13日サハリンのコルサーコフを船で出発、オデッサ着、12月8日モスクワ着。

明治は1868年からだから、1890年は明治23年

チェーホフ(1860-1904)は旅の途中で、日本人にも出会っていたらしい。

 

文明があるとされるロシア人や日本人が、アイヌの人たちに対してどう接したかが書かれている部分(14章あたり)や、女性の境遇などは読んでいて辛い。

十分な裁判も受けられず、当時の法にある扱いも受けられずにいる人たちもいた。

劣悪な環境にいると囚人に限らず感覚が麻痺するものなのか、死刑についての描写を読むのは苦しかった。

現在の我が身の環境や感覚も他人事ではないと思う。気をつけたい。

 

ロシア革命は1917年。

サハリンの農業植民はその後どうなっているのか気になって、「サハリン 産業」で検索してみた。すぐに、北海道庁のpdfが表示された。

前年比や、ロシア本土や日本、北海道との比較も参考に並べられており、素人目にもわかりやすくまとめられているように見える。

主要農作物には、家畜・家禽、牛乳、卵、じゃがいも、野菜、が挙げられていた。穀物や果物の生産データはなかった。

主要産業は、石油ガス産業、石炭産業、水産業、電力産業のようだ。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tsk/russia/sakhalin2018_1.pdf

北海道サハリン事務所 | 総合政策部国際局国際課

引くと足す

毎日、タスクや用事、必要なことを片付ける。

引き算をしている感じ。

かき分けて進んでも、好きなところへは行けない感じの毎日。

足し算の毎日はどんなだろう。