喜びの戦慄
喜びの戦慄。
そんなものを感じられたらいいな、
とナボコフの文学講義を読みながら思う。
「ささいなものを不思議に思う」気持ちを忘れず、常識を超えて行く力がほしいと思う。
私はまだ「生きる術を学びとりたいというような青二才」(『ヨーロッパ文学講義』TBSブリタニカ、p481)な読者だ。
いちいちナボコフの翻訳された言葉を忘れないように書き留めておきたくなる。
「常識というものがいままでなにをしてきたか、その伝記を洗ってみれば、胸糞が悪くなるようなことばかりだからである。」(p470)
「常識というものは根本的にいって不道徳なものである。というのは、人間の自然な道徳は、模糊とした太古の昔より人間が生み出してきた魔術的祭儀と同じく、非合理的なものだからである。」(p470)
少し散歩に出かける。
いつもそう思ってやめてしまうので、今日はやめずに出かけよう。
自分の希を叶えよう。