青白い炎
ナボコフの『青白い炎』(富士川義之訳、ちくま文庫、20031110第1刷)を読んだ。
「前書き」を読み、「青白い炎」を読み、「註釈」を読み、「索引」を読んだ。
途中、「訳者あとがき」も読んだ。
前にも読んだことがあるはずだが、何も覚えていない。
そして読んだ後も、断片がかすかにあるだけで、全体像がつかめていない。
困ったことに、読んでると、雑念が次から次へ湧いてきて、読んだ先から読んだことを忘れてしまう。情けない。
殺人や、狂気や、自殺、死、蝶、詩、同性愛、王、ロシア、アメリカ、ドイツ、イギリス、パリ、森や山や光やその他自然、車や鉄道や電話電報、なんかが出てくる。
ミステリーっぽい感じ。
シェイドによって書かれた英雄対韻句の詩『青白い炎』は、
カード13枚+27枚+27枚+13枚=100枚、行数166行+334行+334行+165行=999行、
と、割ときれいな数字になっている。
ダンテの『神曲』が100歌(34歌+33歌+33歌)になっていることをふと思い出す。
また近いうちに読み直したい。