物語

物語

伊藤博『萬葉集釋注八』(2005第1刷、2012第2刷)をやっと読み終えた。 歌番号は3578〜3889で、312首。 歌が物語るようにして並んでいる。 竹取物語や伊勢物語、土佐日記以前の語りを読むようで面白かった。 がしかし、後半になるにつれ、説明における参照事…

変遷

角川ソフィア文庫の『近松門左衛門』をやっと読み終えた。 作中、何かのために死ぬ人が多いが、それは社会問題になって、禁じられたりして、現在がある。 唐突で荒唐無稽な印象も多々受けたが、当て込みを知ったり、私の「常識」から外れてたりして、展開や…

かぐや姫と舞姫

平安時代前期、10世紀半ばまでには成立したとされる『竹取物語』のかぐや姫は、 多くの男や帝の求婚を断って、心残りを残しながらも、天の羽衣を着せられ、地上の物思いを失くして月へ帰って行く。 明治23年、1890年発表の『舞姫』の舞姫エリスは、 …

とりかへばや物語

今、巻三を読み始めたところ。 男として生きる女君と、女として生きる男君。 女君は妊娠。 相手の男が用意した網代車に乗って、身を隠すことになった。 檳榔毛(びろうげ)の車と網代車(あじろぐるま)の挿絵があって、わかりやすかった。 「足摺り」の挿絵…

琴柱のない琴が、『うつほ物語』の中でどう弾かれていたのかわからない。 舞の様子も依然わからない。 次の古琴の演奏や説明に近いものなのか。謎のまま。 m.youtube.com m.youtube.com

うつほ物語

琴の名手が登場する。舞も見てみたい。 清原俊蔭が持ち帰った様々な琴の音も聞いてみたいし、彼の娘や孫にあたる仲忠のうつほ(ほら穴)での練習三昧の暮らしにも憧れる。 風や雨の音、鳥の囀りや移動、蝶の舞う姿に惹かれる。 渡り鳥のように休まずみんなで…

紫式部日記

『紫式部日記』の一部いくつかを読んだ。 中高校生の頃、文学史で、いろいろな作品や作者名を覚えたが、覚えただけで読んでいないのが、虚しかった。 読むと、こんな内容だったか、とわかることもある。 『紫式部日記』も読めてよかった。 次は、『うつほ物…

大鏡

『史記』の一部を読み終え、『大鏡』を読んでいる。 『大鏡』は、平安時代(794-1185/1192)後期に成立した、紀伝体の歴史物語。 55代天皇・文徳(もんとく)天皇(827-858)即位(850)から、 68代天皇・後一条天皇(1008-1036)の万寿2年(1025)までのお話らしい。…

源氏物語1-54

『源氏物語』の概略を読み終えて、次は『孫子』等を読み始めようと思う。 長年放置して気を重くしていた『源氏物語』を、概略ではあったとしても、1日で読み終えることができて、ほっとした。 少し休憩。

源氏物語42

各巻のあらすじと抜粋を読み継いで、 やっと巻42に辿りついた。 途中少し危なかったが、なんとか登場人物のつながりも見失わないで読み進むことができた。 源氏香の図を見たのは初めてで、興味を持った。 あと少し。頑張ろう。

源氏物語

『土佐日記』を読み終えて、『源氏物語』を読み始める。 題名を知っているだけで、ほとんど読んだことがないのが、ずっと心残りで恥ずかしかった。 別に、何かがないと思って「恥ずかしい」と思う必要などないし、読んだからってどうということはないのだけ…

伊勢物語

主人公の実男(まめをとこ)は、 心惹かれた女には本気で思いを寄せていく。 そして、その都度、 自分の思いに誠実な行動を起こす。 誰に、何に対して、 誠実であろうとするのか。 自分なのか、人なのか。 随分人生は違って見える。

今昔物語集

電車の中でうっかり落としたようで、忘れ物取扱所まで引き取りに行った、角川のビギナーズ・クラシックス『今昔物語集』を読み終えた。 見つけて届けてくださった方、本当にありがとうございます。 俗世を生きる人の生き様や価値観が、今と同じだったり、違…

竹取物語

「なんでふさることかし侍らむ (どうしてそのようなことをいたしましょうか)。」 と言って、 結婚を拒否し、 男を翻弄するかぐや姫のお話を、 角川のソフィア文庫で読んでいる。 弱くない女性だ。 竹取物語は、短めなので、全文通読に手が届きやすい。 現…