ユリシーズ

何者でなくても

松下裕訳の『チェーホフ戯曲選』(2004第1版第1刷、水声社)を読み始めた。 何者でなくても、どうということはない、大切なことはそんなことじゃない、そもそもみんな何者でもないし……と思える戯曲。 ちょうど先日、友達とそんな話をしたから、そう思うだけ…

当たり前だけど、いろいろなことがいろいろなところで同時に起こっている

集英社ヘリテージシリーズのジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ Ⅳ』(訳:丸谷才一・永川玲二・高松雄一、2003/12/22第1版、2013/01/20第3版)をなんとか読み終え、続けてナボコフの『ヨーロッパ文学談義』(野島秀勝訳、TBSブリタニカ、1992.10初版)のジョ…

居場所

集英社ヘリテージシリーズのジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ Ⅲ』(訳:丸谷才一・永川玲二・高松雄一、2003/12/22第1版、2013/01/20第3版)をなんとか読み終えた。 『ユリシーズ Ⅲ』は、挿話14「太陽神の牛」や15「キルケ」を収録しているが、挿話14「太陽…

重ね合わせ

集英社ヘリテージシリーズのジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ Ⅱ』(訳:丸谷才一・永川玲二・高松雄一、2003/09/24第1版、2010/01/31第3版)をやっと読み終えた。 随分前に4冊を通読し終えたことがあるが、もはやどんなふうに読み終えたかも分からないほど…

ユリシーズ

集英社ヘリテージシリーズのジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ Ⅰ』(訳:丸谷才一・永川玲二・高松雄一、2003/09/24第1版、2010/01/31第3版)をひとまず読み終えた。 でもわからないことがいっぱいあった。 第1挿話テレマコスの最後・マラカイと話す一人の若…