2021-01-01から1年間の記事一覧

アルベルチーヌ

『完訳版 失われた時を求めて11 第六篇 逃げ去る女』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)を読み終えた。 けれど、いつも以上に内容が頭に入らずすり抜けていってしまう感じがした。 冒頭、アルベルチーヌが去っていったところから始…

出会って別れる

『完訳版 失われた時を求めて10 第五篇 囚われの女Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第3刷)の本編を読み終えた。 表紙はキース・ヴァン・ドンゲン「アルベルチーヌとアンドレ」で、その表紙からはアルベールチーヌもアンドレもゴモラ…

外を歩く

『完訳版 失われた時を求めて9 第五篇 囚われの女Ⅰ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2014第2刷)を読んでいる。 読んでいると、物売りの呼び声の記述が思いがけなく出てきた。 懐かしい感じ。 長編小説を描いても、誰かが言っていた、プルー…

自分の目で見る

『完訳版 失われた時を求めて8 第四篇 ソドムとゴモラⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)も読み終えた。 美術や音楽や演劇・文学、植物や自然、服飾やサロン、貴族やブルジョワなど、プルーストはいろいろなものを実際に見ている…

人はそれぞれ違う。その時々でも違う。

『完訳版 失われた時を求めて7 第四篇 ソドムとゴモラⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2011第2刷)も読み終えたけれど、今までとは違って、いい悪いではなく、まとまりがあまりない感じで、ばらけている感じがした。 p227でスワンが言った…

大切な時間

『完訳版 失われた時を求めて6 第三篇 ゲルマントの方Ⅱ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006第1刷)も本編を読み終えた。 残す「注」や「情景の索引」は、本編を読みながらは面倒なので、いつも後からまとめて読んでいる。 サロンでの話は、…

したかったこと

今日は雨が降りそうな曇り。 『完訳版 失われた時を求めて5 第三篇 ゲルマントの方Ⅰ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2011第2刷)もあともう少しで読み終える。 気になっていたこと(語り手が以前に会っていたラシェルとサン・ルーの愛人ラシ…

言葉にする

『完訳版 失われた時を求めて4 第二篇 花咲く乙女たちのかげにⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2013第2刷)をもう少しで読み終える。 よくここまで言葉にできるものだと感心する。 いまだに読んでいると集中力が切れて他ごとを考え、場所や…

身体の声を聞く

体調を崩して、3日間ご飯が食べられなかった。 1日目は水分も取れなかった。 4日目からは、お粥やスープ。 7日目の夕ご飯からは、固形物のおかず(少しずつ6〜9品目)にも挑戦。 8日目のお昼には、主食の炭水化物(うどん)も食べてみた。 ずっと、コ…

『完訳版 失われた時を求めて3 第二篇 花咲く乙女たちのかげにⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2013第2刷)をやっと読み終えた。 13冊もあるのでこのペースで読んでいたら、なかなか読み終えられない。 ペースを上げたい。 恋は楽しい時も…

凡庸

人は自分が思っているほど幸せでも不幸でもない。 誰かの言葉。

スワンの恋

『完訳版 失われた時を求めて2 第一篇 スワン家の方へⅡ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2010第2刷)の「第二部 スワンの恋」を読んでいる。 思いを募らせたり、想いが冷めてしまったり、嫉妬が滑稽だったり痛ましかったり、恋は大変。 「ス…

萬葉集

集英社文庫ヘリテージシリーズの『萬葉集 釋注一』(伊藤博、2010第2刷)を読み始めた。 全20巻の『万葉集』の巻第一・巻第二を所収しているらしい。 歌一つ一つを独立した形で一つ一つ味わうのではなく、「前後の歌とともに味わうこと」を意識した編集にな…

失われた時を求めて

マルセル・プルーストの『完訳版 失われた時を求めて1 第一篇 スワン家の方へⅠ』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006.3第1刷)を読んだ後、 ナボコフの『ヨーロッパ文学談義』(野島秀勝訳、TBSブリタニカ、1992.10初版)の「マルセル・プル…

正解

自分についての正解は、自分の中にあると思う。 自分の素直な気持ちを聞き逃さないようにしたい。

ほぐす

かたまってしまっていた体をほぐしている。 随分長い間放置していたのでかなりかたい。 少しずつほぐしていこうと思う。 一度にたくさんやろうとすると続かなくなってしまうタイプなので、 少しずつ。 嫌になったらまた明日。 久しぶりに明日が来るのが楽し…

遠山啓

遠山啓氏の著作『数学の学び方・教え方』(岩波新書、1972年第1刷・2002年第37刷)に続き、『数学入門(上)』(岩波新書、1959年第1刷・2002年第64刷)をひとまず読み終える。 例えば、有理数、実数、虚数と、新しい数、新しいものを受け入れて進むところな…

無力

当たり前だが、自分の無力に思いあたる。 無力じゃなかったら、怖いかもしれない。 魔法も使えない。 ちっぽけな存在。ちっぽけじゃなかったら怖い。 ほっこり、素直に、のんびり生きられるのなら、それがいい。 傲慢にならずにいられるのなら、それがいい。

古の寒さはいかに

乾安代・櫻井武次郎・新間一美・西島孜哉・毛利正守著『日本古典文学史』(双文社出版、1987初版、2014初版21刷)の「第三章 中世の文学」の連歌あたりを読んでいる。 最近はとても寒く、雪国の積雪量も2mを超えるところがあるとニュースが伝えるが、昔の人…

雑念

本を読んでいると、湧いてはまた湧いてくる雑念が絶えない。 一通り雑念を出し切ってしまわないと無くならないものなのか。 雑念は、後悔や不安や弱さや失敗や諸々の情けない自分を認められない・受け止めきれないところから出ているもののようで、現れては…

弱さ

自分の弱さに改めて気づく。 ごまかしてなかったことにしてもずっとそこにあって、 ごまかしきれない。 逃げてばかりいることから決別したい。